閃光の狩人・彼らの宿命/ノニト・ドネア

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井上戦までの参考に再アップ。やはり西岡戦がベストパフォーマンス、考え抜いて出した戦術のようだ。井上に対してもかなり対策してくるだろう。

未だ現役バリバリ、WBSS決勝の駒をいち早く決めたノニト・ドネア、現役にしてレジェンド入りです。生い立ち等の詳しい履歴はないけどなかなか興味深い内容でした。西岡の果たせなかった夢・・・日本人のカリスマ、この男と日本人が決勝で向き合うのはある種の運命なのかもしれない。井上尚弥、彼だけの宿命・・・

ノニト・ドネアは今なお現役で最も成功したボクサーの一人だ。4階級制覇(スーパーフライ級暫定を入れれば5階級)しており10年間にわたり卓越したパフォーマンスで軽量級シーンにセンセーションを起こしてきた。

アマチュアとしては1999年に(若いジェームズ・カークランドを破り)ジュニアオリンピックを制し2000年のナショナルチャンピオンシップに勝ち、オリンピック最終トライアルでブライアン・ビロリアに僅かに競り負けた。その後2001年にプロに転向した。

2試合目で敗れたがその後16連勝し、当時28戦全勝だったノックアウトアーティストのビッグ・ダルチニアンを衝撃的なノックアウトで下し世界王座を獲得。当時は1-7のアンダードッグだった。

ドネア
「初の世界タイトルは特別な瞬間でした。誰も勝てないと言っていたので米国はおろかフィリピンでも取材されませんでした。私は話したかったのに記者は歩み寄ってもきませんでした。」

3度防衛後、ドネアは階級を上げたがスーパーフライ級は短い期間で通過した。

バンタム級においても、ドネアは以前と変わらず破壊的だった。元王者のウラジミール・シドレンコを圧倒的に破壊し、WBC WBO統一王者のフェルナンド・モンティエルと拳を交えた。自信に満ちたドネアはモンティエルをわずか2回、左フック一閃でノックアウトした。

翌年、ドネアはさらに階級を上げ、ウィルフレド・バスケスJr、ジェフリー・マセブラを撃破、そして彼が最も誇り高い瞬間と言う西岡利晃に勝利した。

ドネア
「西岡はジョニー・ゴンザレスをKOしている一番危険な王者でした。あの試合が私の最も完全で満足のいく戦いです。自分自身へのテストでもありました。今までやったことがないようなファイトを勉強し、計画をたてた。誰にも負けない準備をしていたので西岡戦はいいパフォーマンスが発揮できました。」

続いてアマチュアの皇帝、ギジェルモ・リコンドーに敗れ、ドネアの連勝街道はストップ。2014年、シンペウェ・ベチェカを破りWBAフェザー級王座を獲得するも、ニコラス・ウォータースに敗れ、統治はわずか5カ月で終わった。

再びバンタム級に階級を下げて、最後の輝きをみせるドネアに過去のライバルについて語ってもらった。

ベストスキル ギジェルモ・リコンドー

フェルナンド・モンティエルだったかもしれないけど2回で終わったのでよくわからない。西岡利晃も素晴らしいスキルだったが、リコンドーと言わなければならないでしょう。私が戦ったファイターの中で最も才能があったといえるでしょう。

ベストジャブ ニコラス・ウォータース

いいジャブでした。過去にウォータースはそんなジャブを打たなかったのに私との試合では打ってきた。あれがビッグショットにつながった。

ベストディフェンス ニコラス・ウォータース

逃げ回って打って来ない男は信用しない。それはオマル・ナルバエスでした。リコンドーはとても滑らかで速かった。私のタイミングを知っており守備的には素晴らしかった。しかしウォータースは私の目の前にいて打ち合ったので彼にします。リコンドーは目の前にはいなかった。ウォータースは攻撃が最大の防御になっており、彼に当てるのが難しかった。常に打ってきたので彼がスタイルを変えるとはおもわなかったが、2回に私のパンチが当たってから彼はスタイルを変えてきた。その後は彼のバッティングを受けないようにするので精一杯だった。

ベストチン オスカー・アンドラーデ

私が最初にカットした相手です。彼を4,5回倒したけど起き上がってきた。ウォルタースも屈強でしたが大きな男でした。2回でグラつかせ、もう少し時間があれば倒せていたでしょう。

ベストパンチャー ニコラス・ウォータース

ウォータースと言わねばならないでしょう。私をKOしたはじめての男だからです。ブロックしていた時はそんなに強いパンチとはおもわなかった。でも大きな男でした。それ以外ではビッグ・ダルチニアンの2戦目で受けたパンチが最も強かったですが、ウォータースの方がヘビーパンチャーでしょう。

ハンドスピード 恐らくギジェルモ・リコンドー

とても速かった。私より速い男など誰もいない。

フットワーク ギジェルモ・リコンドー

スピードはそこまでではない。でも彼は私の動きをよくわかっていた。それがわかれば誰だって負けます。ウォータースもそれがわかっていたから私を倒した。リコンドーは距離の達人だった。

スマート ギジェルモ・リコンドー

さっきも言ったようにリコンドーは私の動きを予測していました。ウォータースは2回にスタイルを変えました。私はウォータースのメンタルを過小評価していました。カウンターを打てる男ではないと。でも彼はカウンターを打ってきました。賢い男でした。
リコンドー戦でそれを経験したかったです。私はウォータースを追い込んでいました。ウォータースは本当に驚いていました。私は誰の罠にもひっかかった事はありません。リコンドーと戦った時でさえです。しかしウォータースは私を罠にひっかけた。だから私はノックアウトされたのです。もし私がリコンドーの罠に引っかかっていたなら、ウォータースの仕掛けた罠にはかからなかっただろう。

屈強 ニコラス・ウォータース

間違いなくウォータースがフィジカル的に一番屈強だった。押し込むことが出来なかった。貨物列車のようだった。私は思わず笑ってしまいました。私は試合が過酷なほど興奮してしまうんです。いい試合で存分に楽しみました。

総合 ニコラス・ウォータース

私をノックアウトした唯一の男だからです。スピード、パワーで私を心身共に打ち負かしました。リコンドーはスピードとスキルで私に勝った。だから私にとってはウォータースです。

未だ現役バリバリで我らが井上尚弥の決勝の相手かもしれないので控えようとおもったが、見つけたものは仕方がない。(恐らくウォータースに負けた直後あたり)のインタビューだろう。

とても正直で饒舌で誇り高き言葉だ。

ダルチニアン、シドレンコ、モンティエルではなく西岡との試合がベストパフォーマンスであり、完全ノックアウトされたウォータースを素直に評価している。

ウォータース戦は壮絶なKO負けではあったが2回にドネアがウォータースを倒しかけた。あそこから単純なファイターとおもわれたウォータースがスタイルを変えてきたことが驚きだったようです。あれは、明らかにドネアにフェザー級が無理な試合であったから、リコンドーに負けた時点で踏みとどまっていれば余計な敗戦を省けたとおもうし、今それを証明している。

そんな評価に値するウォータースもたった一度の極上に対する敗北で消えた。

ドネアという男は相手が強いほど、試合が過酷なほど燃える、うれしくなってしまうのだそうです。きっと井上尚弥との決戦も楽しみしかないのでしょう。相手がデカかったという言い訳も必要ありません。

ドネアのキャリアに学ぶべき点は本当に色々あります。
キャリアのピークからみたら井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲスこそが事実上の決勝という想いは変わりませんが、対戦相手の質、キャリアは比べようがありません。

サンタクルスやバルデスくらいやっちまえとおもいつつ
やっぱり井上尚弥がデカい奴らに苦しむ姿はみたくありません。

緩く締まりのない井上なんかもみたくない。
おのれのパフォーマンスがベストな階級を極めよう。
長谷川、モンティエル、ドネア、みんなそれを示してきた。

サンタクルスなんてのは相手を選んでいるだけなんだと。

https://www.youtube.com/watch?v=dRJoNMY6yks

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13 COMMENTS

アバター富士山

今バンタム級で試合できる身体なんだから、ウォータースはただのミスマッチですよね。
個人的には元々、ドネアがララに勝つ予想だったので、決勝楽しみです。

返信する
アバター鯨木

ウォータース戦は画像で見てもえらいガタイの違いが見て取れる。
日本来て伊藤と戦ってくれないかな。

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アバター匿名

この手の記事は本当に興味深いですね。選手の本音と言うか普段あまり耳にしない評価などを詳しく聞けて妄想が膨らみ楽しめました。ウォータースの罠とは一体。時間のある時にもう一度映像を確認して見たいと思いました。

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アバターメヒコ

やはり、レジェンドですね!!これだけのビッグネームと対戦経験がある現役は、そうそう居ないですね。

返信する
アバターダイスケ

モンティエル戦の相手が痙攣する左フックはすごすぎでした!!
あれで立つモンティエルもすごい…。

ウォータース戦は体格のハンデはあったと言え、ドネアもここからは下り坂かな、と思わせる一戦でしたね。
そのウォータースすら棄権させるロマチェンコはボクシング界の芸術と呼んでも差し支えないと思います。

西岡KOされる直前ガードががら空きでしたが、誘って打たせて打つプランだったんでしょうか!?
この日の前座の地域タイトルマッチ興奮しました!!

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アバター富士山

ダイスケさん
誘ったというよりは、バレてたと思います。
西岡は右を突きながら左の発射準備をしてドカンッ!ってやりたいのがバレてましたよね。その直前でも西岡は見せるだけの右を連打してます。右は邪魔なだけで強く打ってこないと読んで、ドネアは相打ちのタイミングで右をぶち込みました。案の定、西岡は右を出しながら左の発射準備をしていたので、まさにダイスケさんの言うとおりノーガード状態。西岡もドネアの左を特にケアしてたでしょうから、ビックリしたんではないでしょうか。

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アバター匿名

当時西岡ファンだった自分ですら、手も足も出なかったような印象でしたが、久しぶりに見ると思ったより西岡もやれていたと思いましたね。というよりも、ドネアが非常に西岡の左を警戒しているのがわかる。行くか止めるか迷う局面で他の選手に対しては行く選択をしているのに対し、西岡に対しては非常に慎重に対処している。クレバーかつ決めたことをやり抜く意志が強い。
やはり井上に対しても慎重にくるでしょうね。西岡から1度目のダウンを奪ったアッパーが気になっています。そしてロープ際での攻防が抜群にうまい。たとえ序盤であったとしても、中途半端な距離は井上にとって脅威になりそうですね。

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アバター匿名

いやー、今西岡さんにあのときどんな作戦を立てて、試合中何を思っていたか、事細かに聞きたいですねー。そのうえで井上×ドネアの展望を聞き、試合中は解説が聞きたい笑。

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アバターマイティ

もう何十回も見てるのに、ダルチとモンティのKO動画は貼られてると、ついクリックしてしまいますね。

やはり適正階級は大事、ビボルとかもS・ミドルに落とせば井上並に無双出来そうですし。

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アバター匿名

富士山さん、解説ありがとうございます。

倒されるシーンを見て、打ってくれと言わんばかりにがら空きなのどうして?疲れた?と思ってましたが合点がいきました。

お互い左を警戒してないわけないですものね。

見直してみると右ちゃんと上げてましたね。
それにしてもドネアの動きキレてました!!
最初のアッパーもナイス!!

返信する
アバターソバンヌ

西岡が右ガードをこめかみに貼り付けるようにしてずっとガードしていたのが
本当に印象的な試合でした。もう見るからに左フック警戒してますよ!という…

地元民なので西岡の試合を加古川スポーツセンターで見たりしていた自分にとって
ドネアは西岡の仇でありつつも憧れのボクサーでもあり、井上戦でアンダードッグ
と見られることには正直複雑な思いがします。

井上にはドネアを瞬殺して欲しいような、でもドネアには意地を見せて欲しいような
なんとも言えない気持ちで見る一戦になりそうです。

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