蛇使いの魔術師/リビングストン・ブランブル

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オーバ・カーやコンスタンチン・ジューを書く際に登場した人物、そんな名前の選手いたなぁという程度でしたが、ルックス、出身がとても個性的で魅力的なので残しておきます。バージン諸島はジュリアン・ジャクソンだけではないのだ。ベストではないけれどその個性は際立ってユニークです。

リビングストン・ブランブルは1980年代半ば、WBAライト級王座を18か月間保持した熟練のボクサーだ。当時人気抜群のレイ・マンシーニを驚きのアップセットで破りベルトを獲得した。

ブランブルは1960年9月3日、セントクリストファー・ネイビスで生まれた。自然に囲まれすくすくと育った。父親はサトウキビ農園で働き家族を養った。70年代前半に両親と7人の姉妹、2人の兄弟はバージン諸島に引っ越した。

ブランブル
「親父は俺たちを少しでもいい学校に入れたいと引っ越したんだ。」

ブランブルの仕事は牛の世話だった。毎日牛を丘に放牧し夕方に厩舎に連れ戻した。1970年代初頭、ブランブルはグリーンカードを与えられ、ボクシングの新たな地平を手に入れた。

ボクシングはカリブ海で人気はあったが、北米同様の環境整備がなかった。バージン諸島では将来の世界王者ジュリアン・ジャクソンだけが唯一のライバルだったため、ブランブルは島を出て本格的にボクシングに取り組んだ。

1980年のゴールデングローブで優勝するバーナード・テイラーに準決勝で敗れた。しかしブランブルの努力は見過ごされることなく「優秀ボクサー賞」を受賞した。

ブランブル
「自分が勝ったとおもったからその賞は驚きだったね。」

ブランブルは1980年のモスクワオリンピックでバージン諸島代表に選出されたが、アメリカがボイコットしたため、それに付随して出場することができなかった。43勝27KO4敗というアマチュアレコードを残して20歳の誕生日にプロデビューを果たす。当時無敗のラファエル・ウィリアムスと戦うまでに19勝1敗1分という記録を残した。全勝のパナマ人ウィリアムスにはユナニマス判定で勝利した。

1984年、世界初挑戦でレイ・マンシーニにTKO勝利、番狂わせで王座を戴冠した。無名のバージンアイランダーの勝利を予想するものはほとんどいなかった。オッズは1-4というアンダードッグだった。

https://www.youtube.com/watch?v=k0eXwB6mdeQ

ノンタイトルを挟み、2人は再戦するも再びブランブルが僅差判定でマンシーニを返り討ちした。

その後ブランブルは肩の怪我とマネジメント問題で1年のブランクを作るが、復帰するとタイロン・マクローリーにストップ勝ち。元WBC王者のエドウィン・ロサリオと対戦、ロサリオの親指が目に入り棄権ストップ負けを喫した。

https://www.youtube.com/watch?v=2lKs1MWkM4c

この試合以降、ブランブルが世界王者に返り咲くことはもう二度となかったが、その後17年間にわたりボクシングを続けた。80年代後半にUSBAジュニアウェルター級タイトルを獲得した後は、若い選手のゲートキーパーの役割に落ちていったが、それでもプロスペクトのオーバ・カーやコンスタンチン・ジュー、バディ・マクガート、チャールズ・マレー、ラファエル・ルエラスらのキャリアに一役買った。

ブランブル
「ラファエル・ルエラスと戦った時、奴はラフでバッティングがひどくて、俺の顔はボコボコになった。試合が終わってガールフレンドがセックスを拒んだんだ。俺の顔が気持ち悪いってね(笑)」

6連敗を喫したブランブルは2003年以降ボクシングから身を引いた。正式な引退はしていないが彼の戦績は40勝25KO26敗3分となっている。全盛期を超えて長く戦ってきて多くの敗北を味わうもストップ負けは5回だけだ。

ブランブル
「俺が誇りにおもうのは、セントクリストファー・ネイビス出身初の世界王者になった事だ。自分自身と俺をサポートしてくれた人たちに俺はやったぞと胸がはれる。彼らは俺が島に戻って子供たちと一緒に触れ合うことを願っている。」

56歳(当時)のブランブルは現在ラスベガスに住んでいるが、来年3月、ローンの返済が終わったらセントクリストファー・ネイビスに帰る予定だ。離婚しているが5人の子供がいる。

ブランブルは動物愛好家で現在犬と蛇を飼っている。犬はWBCからのプレゼントで介助犬のトレーニングをしている。長きにわたってブランブルは蛇や爬虫類を扱っていた。それが彼のキャラクターでもあり、かつては犬という名前の蛇と蛇という名前の犬を飼っていた。

ライバルについて

ベストジャブ アンソニー・フレッチャー

サウスポーで本当にボクシングが上手かった。ショルダーロールの使い手だった。俺もいいジャブを持っていたので誰も俺をジャブでコントロールできなかった。

ベストディフェンス コンスタンチン・ジュー

コンスタンチン・ジューと言わねばならないね。当てるのが難しかった。パンチがとても強くて、普通、打ったら引くけど奴はあまりにもパワーがあって、引かせることができなかった。

ハンドスピード チャールズ・マーレイ

2戦目で奴は俺をポイントアウトした。初戦は俺が勝ったと思う。再戦は1週間か2週間前に決まったんだ。

フットワーク ラファエル・ウィリアムス

誰が足が速かったかというのは難しいな。ラファエル・ウィリアムスはいい足を持っていた。パワーもあった。奴は俺を傷つけたけど誰もわかんなかっただろうね。実はかなりのダメージだった。

ベストチン レイ・マンシーニ

一番頑丈な奴だった。とてもタフだった。ありとあらゆるパンチを打ち込んだけど奴は倒れない。いいパンチを食っていたよ。

スマート バディ・マクガート

すごい奴だよ。20連発のコンビネーションを打ってきて、俺はずっとガードしなきゃならない。今までそんな奴はいなかった。それが俺を打ち負かす方法だったんだ。20発打って、俺はブロック、それが止むともう奴は別のポジションにいてまたそれを繰り返す。何度も何度も。こんなの永遠に続くわけないとおもったけど奴は続けた。もう成す術がなかった。そんなにパワーがなかったから、そういうやり方で俺をブロックで釘付けにしたんだろう。

屈強 ロドニー・ムーア

レイ・マンシーニも強靭だったけど俺を押し込むことはなかった。ロドニー・ムーアが強靭だったな。階級が違ったんだけど、奴の強靭さには驚いたよ。

ベストパンチャー ジュー

ジューほどのハードヒッターはいない。ロジャー・メイウェザーのパンチも効いたけどあとでビデオをみると耳の後ろを殴っているんだ。反則気味のパンチだから奴は当てはまらないね。
コンスタンチン・ジュー、一体奴はどうなっているんだ。あの頃、自分が何歳でキャリアのどのあたりにいたのか覚えてないが、奴のパンチは強烈だった。集中力が高くて、いつどこを打つべきかよくわかっていた。キドニーブローではじめてダウンした。俺の腎臓は止まった。パンチを食って自分の家族の事をリングで考えた。「俺には妻も子供もいる、この男は俺を殺すわけじゃない」ってそんな事を考えさせたのは奴だけだ。コンスタンチンはまるでラバのようだった。打ちのめされたよ。

ベストスキル マクガート

前にも言った通りでマクガートだね。ずっと打ち続け動き続けていた。素晴らしい動きだった。俺をブロックで釘付けにした。

総合 ジュー

試合で学んだといえるほどの相手は数えるほどしかいないんだ。ロジャー・メイウェザーから少し学んだな。彼は強かった。
でもコンスタンチン・ジューが圧倒的だ。何よりパワーが凄まじい。とても困難な相手だよ。

私生活
ブランブルが世界チャンピオンになったとき、彼が魔術を練習しているという噂が広まった。彼はこれらの噂を否定しなかった。ブランブルはペットのヘビと歩き回っていた。かつて彼は首に蛇を巻いてリングに入り、リングマガジンの表紙にヘビが描かれていた。

熱心なマラソンランナーであるブランブルは、毎年国際ボクシングホールオブフェイムのセレブマラソンに出場している。毎年サイン会で最も人気のある1人だ。ブランブルはベジタリアンだ。

とてもユニークで朴訥な人柄を感じさせるインタビューでした。
決して超一流の王者ではなかったですが映像で魅せる身体能力はすさまじい。

セントクリストファー・ネイビスというのは

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こんな国で人口わずか5万で財政破綻し、通信販売で市民権が買える国みたいなようですが、人が人らしく生きていくにはあまり関係なさそうです。

王座を陥落してから17年もボクシングを続け、負け続けのキャリアに落ちてしまっていますが、正式な引退はせず自然の大地で培った野生の身体能力で生き延びていたのだろう。

5年ほど前の記事なので今頃祖国に帰り、自然と子供たちとのんびり楽しく暮らしていることだろう。

・セントクリストファー・ネイビス出身。
・米領バージン諸島-セントクロイ島で育った。
・国籍を米国とする資料もある。
・度々名前の変更を行っており、ラスイ・ブランブルや、アリュジャ・ブランブルの名前でも戦っている。
・蛇を首に巻いての入場が有名。世界王座獲得時、魔術の練習を行っているという噂が広まり、
 本人もこれについて否定をしなかった。

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2 COMMENTS

アバターダイスケ

かつては犬という名前の蛇と蛇という名前の犬と飼っていた。

仕事の帰り道笑いました。
強い人ってどこか変わってる人が多いのかもしれません。

いつも日本の専門誌では読めないような記事が読めてとてもありがたいです。

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