lucky charm(幸運のお守り)/フランキー・ランドール

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泣くな、お前はいつだって俺の幸運のお守りなんだから。
キャリアは長くても栄光は一瞬、人生は続く。

不屈のブラック・ジャック/(The Surgeon=外科医)フランキー・ランドール | 【忘れられた伝説】ボクシング不滅のレジェンドたち

ランドールといえば、フリオ・セサール・チャベスに初めて土をつけた男という名誉だけがついてまわるが、キャリアを通して振り返ると、不遇、不運の王者だった。こんな地味な男が輝いてはいけない、何かの間違いだとばかりに再戦や不運なジャッジが付きまとった。 ボクシングの政治と悪癖に翻弄されながらも粘り強く耐えたファイターの一人が、3度王者に輝いた(The Surgeon=外科医)フランキー・ランドールだ。

フランキー・ランドールは10年以上に渡り、ライト級とスーパーライト級で活躍してきたが、1994年1月29日にラスベガスMGMグランドでレジェンドのフリオ・セサール・チャベスを破った功績で知られている。ランドールの苦節のキャリアはこの勝利で報われた。

チャベスへの勝利はWBCスーパーライト級王座をもたらしただけでなく90戦無敗のチャベスを初めて破った男として永遠に歴史に刻まれる。

しかし、時の流れはランドールに優しくはなかった。
現在58歳のランドールはWBAスーパーライト級タイトルを2度獲得しているが、今は介護施設にいる。

マーカス・ランドール(息子)
「父はプキリスティック認知症とパーキンソン病を患っています。前頭葉の脳損傷で、発話、運動能力、精神に問題を抱えています。症状が悪化しているので、家族は父をテネシー州の介護施設に入れることにしました。本人のためにも具体的な場所は非公開にしたい。」

マーカスは、ここ数年、父親の衰弱ぶりを間近で見てきた。

マーカス
「父の症状は時間の経過とともに悪化していきました。父は生涯をボクシングに捧げ、仕事を愛していた。しかし、私と家族は10年近く父の症状と向き合ってきました。以前の父とはかけ離れた存在になっていくのを見るのはつらいです。まるで時間に縛られているかのようです。目を覚まして元の父に戻るような気がしますが実際は違います。ボクサーのフランキー・ランドールを覚えている人もいるでしょうが、僕のヒーローである父はただそこに座ってどんどん衰弱していくだけです。これは挑戦であり、それが私の戦いになっています。」

しかしマーカスはボクシングを恨んではいない。
父親の手に手を添えて言った。

マーカス
「私を育ててくれた父の職業に悪意を持つことはできません。父の好きな言葉は「自分の仕事を愛している。」です。その仕事で父は世界に自分を知らしめた。父は必死に努力し、困難や葛藤を乗り越えてきました。ボクシングは父に多くのものを与えましたが、父から奪ったものは決して取り戻せません。どんなに悔しくても、どんなに辛くても、父をこの悪夢から救い出したい。」

マーカスは父が無駄に戦い続けた(他の道を知らず)ことを理解している。

マーカス
「父はピークを過ぎても戦っていました。人生の全てをボクシングに捧げた。プロスポーツ選手で自分のアイデンティティから離れることが出来る人はいません。ボクシングは父の人生であり、生きていく術だった。ボクシングが父に人生の目的を教えてくれたんだ。もし可能なら父はトレーナーとして2人の孫たちにボクシングを教えているだろう。ボクシングの知識と経験の宝庫ですから。「The Surgeon=外科医」と呼ばれた男(父)はボクシングを愛していた。しかし私たち家族の人生はまた別の旅です。」

マーカスの大事な思い出は、フランキーが「仕事を愛している」と言ったこと、1-15のアンダードッグとしてチャベスに勝った後のインタビューの言葉だ。

フランキー・ランドール
「テネシーに帰ってきた息子に言いたい。マーカス、愛しているよ!」

新王者はその夜ショータイムで語った。

チャベス戦の勝利がいかに偉業であるかは、ティム・ウィザースプーン、マイク・タイソン、ジュリアン・ジャクソン、ティム・オースティンなどの元トレーナーであるアーロン・スノーウエルにも十分伝わっている。

スノーウエル
「90戦無敗のP4P、チャベスに勝ったのはボクシングの歴史に残る快挙だ。あの試合のおかげでMGMグランドはボクシングのオアシスになったんだ。」

試合後の言葉も鮮明に覚えている。

スノーウエル
「フランキー・ランドールは自分の仕事を愛していた。試合が終わって帰り道、マーカスたちは歓喜に震え泣いていました。するとフランキーは言いました。」

フランキー・ランドール
「泣くな、お前はいつだって俺の幸運のお守りなんだから。」

フランキー・ランドールの記事はかつて書いた。

51戦目で初の世界挑戦という不遇の男だった。
しかしその51戦目で、伝説のチャベスを倒した最初の男となり、歴史にその名を刻んだ。

しかし栄光は長くはなく、リマッチで不運な結末でチャベスにリベンジされ、その後ファン・マルチン・コッジと3度も戦うも、フェアとは言えない試合ばかり、王座を離れてから、ここから誰もがランドールを忘れていくのが世の常だ。

その後あまりにも多く戦い続け、負け続けた。
明らかにピークアウトしていた。

ボクシングを愛し、ボクシングしか知らなかった者のサガだろう。
見事なまでの凋落のキャリアになっている。

https://boxrec.com/en/proboxer/490

それが、彼の今の状態を招いたといっても過言ではない。

時代が変わり、ワシル・ロマチェンコは2戦目で世界に挑んだ。
田中恒成はプロ15戦で3階級王者だ。

もう2度と、フランキー・ランドールのようなボクサーは出てこないだろう。

キャリアは長くても栄光は一瞬、人生は続く。

58勝42KO18敗1分

WBC世界ジュニアウェルター級王座(防衛0)
WBA世界ジュニアウェルター級王座(防衛2)
WBA世界ジュニアウェルター級王座(防衛0)

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