名もなき毒/ポイズン(毒)ジュニア・ジョーンズ

中量級の黄金時代は私の時代ではないが、軽量級黄金時代、メキシコ3人衆、バレラ、モラレス、マルケスこそ私の時代だった。そこに異端のハメドが旋風を巻き起こし、ついに辰吉はその輪に加わることなく、最後にパッ… 続きを読む

天才は頑固のはじまり/エリック・モラレス

細身でハンサムな風貌ながらも芯が強くて頑固で意地っ張り、とっつきづらそうな印象もあったモラレスはやはり誇り高き曲者だった。ぎこちないけど強烈なパンチと脆そうでタフな面など魅力的なそのファイト、一度くら… 続きを読む

銀河鉄道のナイトクラブ/カオサイ・ギャラクシー

残念なのはなじみあるボクサーの記事をみてもあまり日本人について書かれていません。印象に残る強敵ではなかったからか、プライドか、SuperFlyなどが盛り上がり、カオサイのワールドワイド版と期待していた… 続きを読む

日陰のプロフェッサー/ Dinamita(ダイナマイト)ファン・マヌエル・マルケス

当時人気のあった、マルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレスの影に長い間隠れていたが、そのオールアクションなボクシングスタイルは魅力的だった。強すぎるという噂が先にたち、多くのトップファイターが彼… 続きを読む

赤い帽子のライオンハート/(コン)ポンサクレック・ウォンジョンカム

マイケル・カルバハルと戦ってみたかったけどチャンスはありませんでした。それはただの夢で終わりました。今は妻と共に助け合い、支え合って静かに暮らしています。 続きを読む

ユア・マイ・スウィート・サンシャイン/シュガー・レイ・レナード

「黄金のミドル(中量級)」時代の主役、ボクシングがビジネスである限り、アリ、レナード、デラホーヤの系譜に連なるスターが必要なのだ。今はカネロか違うのか・・・ 続きを読む

煌めきと儚さと天才と/ Cochulite(狼)フェルナンド・モンティエル

マーク・ジョンソンもノニト・ドネアも速かったけど、長谷川だったとおもいます。とても爆発的なパンチを打てる男でした。私はそんな長谷川の意図を読んでお前がやろうとしている事はお見通しだぞと彼に知らしめ、驚… 続きを読む

エネミーライン(いつも強敵)/(Junito)ミゲール・コット

その夜すべてが完成されたと感じました。 私は4人の子供の父親、一家の長として家族全員の未来のために戦ってきた。動機として必要なのはこれだけです。 続きを読む

ソウェトの薔薇/ディンガン・トベラ

どんなファイターでも階級を超えることはできる。俺がライト級を制覇したとき、人々は俺が献身的ではなかったと言い出した。俺はまだ自分の仕事を愛していた。最高のファイターたちとまだ戦えることを証明したかった… 続きを読む

振り返れば奴がいる/徳山昌守

この男こそ最強レベルの日本人世界王者と認めるマニアも少なくない。けれど、わかりやすいスピード、ノックアウトのカタルシスを求める者には極めて複雑難解なリングの職人なのであった。 続きを読む

100年に一人の孤高(ちょっちゅね)/具志堅用高

日本では一番有名人かもしれないボクサーの具志堅用高は今のコミカルな姿と違いボクシングでは天才系だった。スピード、スキル、パワー、3拍子揃った芸術度の高いサウスポー、彼のキャリアがその後の日本人ボクサー… 続きを読む

小さな巨人が流した涙/リカルド・ロペス

全てのボクサーで一番好きなのが「リカルド・ロペス」だ。それを言うと必ず別の偉大なボクサーを持ち出されるが、リアルタイム、またはあらゆる映像をみて受けたその想いは一生変わらないだろう。ベストオブベストが… 続きを読む

永遠の少年/マイク・タイソン

ボクシングの象徴としての役割、歴史や尊厳を無視すれば、世界で最も支持されるのがマイク・タイソンではないだろうか?ロビンソンもアリも実はよくわからないけど、あぁ、タイソンならば知っている、怪物、超人、あ… 続きを読む

スラムに咲いた誇り/Manos De Piedra(石の拳)ロベルト・デュラン

俺がレナードに言わなければならないのは、俺に負けてからレナードがカムバックしどんなファイターになったかという事だ。負けを取り戻すのはとても難しいけど、彼はそれをやり遂げた。 続きを読む

日本の至宝、世界の損失/内山高志

スポーツジムでランニングマシンをやってると苦しいし何といっても退屈だ。そんな時、今時のマシンはネットに接続できるので、ボクシング動画を観てると時間があっという間に過ぎる。平成最後の一時、内山のダイジェ… 続きを読む