100万ドルのゴーン・ベイビー・ゴーン/(チキータ)ウンベルト・ゴンザレス

ウンベルト・ゴンザレスとマイケル・カルバハルこそが正しくミリオンダラーベイビーであり、軽量級ではじめて100万ドルを超えるファイトマネーとなったビッグネームだ。王者になる前から無冠の帝王と言われ、その… 続きを読む

クリアカンのライオンの陰で/ホセ・ルイス・カスティージョ

かつて読んで見逃していたのは、メイウェザーへの評価が高すぎつまらなかったから。初戦はカスティージョが勝っていたといえるほどの試合を演じたのに、あまりにメイウェザーを評価しすぎじゃないかと。その後、ホエ… 続きを読む

死ぬまでやめないロリポップボーイ/ホルヘ・アルセ

メキシコ初の5階級制覇(暫定を除けば4階級)を成し遂げた男をご存知だろうか、遠い過去の偉大なレジェンド達ではなく、あの、身近な存在のようでいて、決して日本人と交わることのなかった小さなやんちゃ坊主、ホ… 続きを読む

天才は頑固のはじまり/エリック・モラレス

細身でハンサムな風貌ながらも芯が強くて頑固で意地っ張り、とっつきづらそうな印象もあったモラレスはやはり誇り高き曲者だった。ぎこちないけど強烈なパンチと脆そうでタフな面など魅力的なそのファイト、一度くら… 続きを読む

日陰のプロフェッサー/ Dinamita(ダイナマイト)ファン・マヌエル・マルケス

当時人気のあった、マルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレスの影に長い間隠れていたが、そのオールアクションなボクシングスタイルは魅力的だった。強すぎるという噂が先にたち、多くのトップファイターが彼… 続きを読む

煌めきと儚さと天才と/ Cochulite(狼)フェルナンド・モンティエル

マーク・ジョンソンもノニト・ドネアも速かったけど、長谷川だったとおもいます。とても爆発的なパンチを打てる男でした。私はそんな長谷川の意図を読んでお前がやろうとしている事はお見通しだぞと彼に知らしめ、驚… 続きを読む

小さな巨人が流した涙/リカルド・ロペス

全てのボクサーで一番好きなのが「リカルド・ロペス」だ。それを言うと必ず別の偉大なボクサーを持ち出されるが、リアルタイム、またはあらゆる映像をみて受けたその想いは一生変わらないだろう。ベストオブベストが… 続きを読む

永遠のライバルに恵まれたヒーロー/(ベビーフェイス・アサシン)マルコ・アントニオ・バレラ

大橋秀行はリカルド・ロペスと戦ったから偉大なキャリアに箔がついた。 当時の川島なら勝機はあったかもしれない。 続きを読む

ジョニー・B.グッド/Bombardero(爆撃機)ジョニー・ゴンサレス

“Maybe someday your name’ll be in lights…”「やがてお前の名前がライトアップされる」Johnny B. Good… 続きを読む

ミスター・ノックアウト/ルーベン・オリバレス

ルーベン・オリバレスは、歴史上最もエキサイティングな、そして最も優れたファイターの一人として、懐かしく記憶されている。 続きを読む

人生の意味/El César del Boxeo(ボクシング界のシーザー)フリオ・セサール・チャベス

お金、女性、名声、家、車、ヨット、男が望む全てを手に入れましたが、それは私の人生に何も意味を与えませんでした。私は何も感じなかった。だから私は何をしたのか?この世でできる最も愚かな事をしました。 続きを読む

日陰の太陽/(El Zurdo=左利き)ホセ・ルイス・ラミレス

「メキシコでボクサーになるということは戦士(ウォリアー)でなければなりません。」マルコ・アントニオ・バレラ 続きを読む

不屈のLa Zorrita(キツネ)/ウンベルト・ソト

常に自分自身に挑戦するのが好きなんだ。その頃、家族を助ける唯一の方法がボクシングだった。まともなトレーナーもプロモーターもいなかった。しかし、私は決して辞めず、あきらめなかった。 続きを読む

無知の涙も枯れて/(ラカンドン)ビクトル・ラバナレス

カメラのフラッシュ、美しい女性、20日間のパーティーが遠くにあった。イダルゴ駅の入り口近くで叫ぶその男にもはや過去の面影はない。かつてその男が世界チャンピオンだったことなど誰も知らない。大都市のつぶや… 続きを読む

むき出しの言語(拳)/Baby Face Assassin(童顔の暗殺者)マルコ・アントニオ・バレラ

モラレスVSバレラの三部作について何が言えるだろう?それはある意味彼らの遺言状だった。彼らは互いに憎しみあって36ラウンドの歴史を作った。暴力、勇気、後退することを拒絶した。 続きを読む

隻眼の魔術師/(マグニフィコ)イスラエル・バスケス

やりきったといえるボクシング人生だったので神に感謝している。願わくば永遠に若く、怪我無く健康でありつづけたかった。ボクシングだけが私の情熱だから。 続きを読む

もう一人のオスカー/Chololo(チョロロ)オスカー・ラリオス

マニー・パッキャオはキャリアを通じて2人のオスカーと戦いそれぞれに勝利を収めた。1人はスーパースター、生きる伝説とみなされ、もう一人は過小評価されたファイターだった。しかしパッキャオに厳しい試合を強い… 続きを読む

メキシコの鏡と影/(ヒバロ=やせこけた)ラウル・ペレス

日本ではキャリア晩年に後楽園ホールでルイシト・エスピノサと戦っただけだったが、当時の私はよく覚えている。この身長178センチもある大きなバンタム級が辰吉丈一郎の標的王者になるかもと警戒していたからだ。… 続きを読む