ジ・インビジブル・イップマン/ヘロール・グラハム

ブルースリーの師匠が「イップマン」なら、ナシーム・ハメドの師匠がこの「ヘロール・グラハム」だ。ハメド、ネルソン、ウィッター、ブルック、ハスキンス、バーネット、ジョシュ・ケリー・・・彼らに通じる、スタイ… 続きを読む

大人になることは人生の主役を降りること/ケビン・ケリー

ナシーム・ハメドストーリーの壮大なる名脇役に甘んじてしまったケビン・ケリーだが、ボクシングの歴史の中で、こういう立場を演じる男は必ずいる。今でいうとゲイリー・ラッセルJrのような存在か。リスキーで誰も… 続きを読む

ヒットマンたるもの/トーマス・ハーンズ

それは今でも私を悩ませています。今でも思い出しますし、やり直したいと思っています。 続きを読む

イタリアの浮浪児は魔法使い/ポール・マリナッジ

正直に言うとマリナッジのファイトをそんなに熱心に観たことはない。どうせ冗長な判定になるしノックアウトのカタルシスに欠ける・・・ハメドの記事で登場した純朴な青年マリナッジ、屈強なファイターに混じり独自の… 続きを読む

我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.4

神の子、ハメド、遂に最終章です。書く前は我々にとっては印象深いアメリカデビュー後の活躍、オギー・サンチェス戦の戦慄のノックアウトや、まさかのバレラのハメド攻略こそがハイライトなのかとおもっていましたが… 続きを読む

我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.3

続きを知らず書きながら熱くなってしまいました、このシリーズもいよいよ佳境・・・ ハメドVSケリーのフェザー級の夢の対決は出来過ぎた映画のようなドラマチックな展開を迎える。 素人の少年ポール・マリナッジ… 続きを読む

弱気なbad intentions(悪意)ジャーメイン・テイラー

彼はあらゆるものを使って戦う。何を投げてくるかわからない、頭を投げてくるかもしれないし、腕を投げてくるかもしれない、わからないんだ。彼は相手のスタイルにうまく合わせるのが上手かった。 続きを読む

我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.2

昨年、HBOはボクシングの歴史の幕を閉じ、数々の名勝負を過去のマスターピースとして封印しました。しかしこの当時のHBOがいかにボクシングに、ハメドに本気だったかがよく伝わる記事になっています。例によっ… 続きを読む

我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.1

いつもの回想インタビューはないけれどどうしても取り上げたいレジェンドなので全3回か4回に分けてお届けします。ナシーム・ハメド、彼こそ観ていて一番楽しい、驚異的、ミステリアス、ミラクル、ボクシングを好き… 続きを読む

旅する巨匠/イスマエル・サラス

いよいよこのシリーズもネタがなくなってきました。あるにはあるが日本人とは疎遠なファイターばかりで苦労して書いても誰にも読まれません。この手の記事はアクセス数の低さったらないのですが好きでやっています。… 続きを読む

撲殺の鷹(The Hawk)/ジュリアン・ジャクソン

今から30年近く前、当時は体系的なボクシングの知識はあったかなかったか、一番怖かったのはタイソンではなくジュリアン・ジャクソンだった。 この角刈り帽子のような恐ろしい黒人は何なんだ?バージン諸島?なん… 続きを読む

パッキャオ原作オリジナル/(Lindol地震)ルイシト・エスピノサ

本当は、書きたいあの男たちがいるのだが、記者の選別やインタビューが不可能なケースもあるのだろう。実に微妙なリストだが、この男も古いマニアにとっては想い出深いファイターの一人だ。パッキャオのアンビリーバ… 続きを読む

旅する親父は諦めない/ウィルフレド・バスケスSr

バスケスは必勝という日本のハチマキをしていた。日本人の闘志を受け継いでいたのだ。これが、苦節のジャーニーマン、ウィルフレド・バスケスが上り詰めた究極の舞台だった。 続きを読む

もうひとりの黄金・ミスターバンタム/オルランド・カニザレス

君はオルランド・カニザレスを知ってるか、これがボクシングへの献身、努力の果ての姿だよ、何かに秀でた才能がなくともここまで強くなれるのだ、というお手本のようなレジェンドです。何が凄いって基礎、基本なんだ… 続きを読む

名もなき毒/ポイズン(毒)ジュニア・ジョーンズ

中量級の黄金時代は私の時代ではないが、軽量級黄金時代、メキシコ3人衆、バレラ、モラレス、マルケスこそ私の時代だった。そこに異端のハメドが旋風を巻き起こし、ついに辰吉はその輪に加わることなく、最後にパッ… 続きを読む

天才は頑固のはじまり/エリック・モラレス

細身でハンサムな風貌ながらも芯が強くて頑固で意地っ張り、とっつきづらそうな印象もあったモラレスはやはり誇り高き曲者だった。ぎこちないけど強烈なパンチと脆そうでタフな面など魅力的なそのファイト、一度くら… 続きを読む

銀河鉄道のナイトクラブ/カオサイ・ギャラクシー

残念なのはなじみあるボクサーの記事をみてもあまり日本人について書かれていません。印象に残る強敵ではなかったからか、プライドか、SuperFlyなどが盛り上がり、カオサイのワールドワイド版と期待していた… 続きを読む

日陰のプロフェッサー/ Dinamita(ダイナマイト)ファン・マヌエル・マルケス

当時人気のあった、マルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレスの影に長い間隠れていたが、そのオールアクションなボクシングスタイルは魅力的だった。強すぎるという噂が先にたち、多くのトップファイターが彼… 続きを読む