アメリカ リトルビッグマン/シャンバ・ミッチェル メドウランズで、俺がロープにつかまったところで、ドーン。部屋全体が真っ暗になり、俺は1分間ロープの上に座っていた。その時、「チン」という鐘の音が聞こえた。俺は1分間そこに立って、自分のコーナーに戻った。コーナーは俺の目を見て、頭に氷を投げた。大丈夫かと聞かれたので、『ここはどこだ』と答えたよ。 奴はクソみたいなパンチが... プクー
アメリカ 陽のあたらない部屋/(アメリカン・ドリーム)デビッド・リード Vol.1 忘れられない、忘れてはならないボクサーを残すために記録する。既に記録した。しかし己のために改めて記録し直す。... プクー
アメリカ 視界不良なミスリード/(アメリカン・ドリーム)デビッド・リード 最短世界奪取、複数階級最速制覇・・・最短、最速そんな記録はいらない。これはキャリアを急ぐ日本のボクシング界、関係者に是非読んで欲しい記事だ。... プクー
アメリカ 不屈のブラック・ジャック/(The Surgeon=外科医)フランキー・ランドール ランドールといえば、フリオ・セサール・チャベスに初めて土をつけた男という名誉だけがついてまわるが、キャリアを通して振り返ると、不遇、不運の王者だった。こんな地味な男が輝いてはいけない、何かの間違いだとばかりに再戦や不運なジャッジが付きまとった。... プクー
アメリカ 悲運のスーパーカー/(モーターシティ)オーバ・カー 日本では名前がユニークなので覚えている人も多いだろう。マニアには無冠の帝王と言われたオーバ・カーはデトロイトのクロンクジム、エマニュエル・スチュワードのファイターとして、ハーンズやマクローリー、カリーに劣らぬ才能を持っていたが神の悪戯、時の運で一度も王者になることなくグローブを吊るした。その悲運はどこか日本の村田英次郎... プクー
アメリカ 衝撃のJJ/(Joltin=驚異)ジェフ・チャンドラー サンドバル繋がりで出てきた名王者、ジェフ・チャンドラーの事も紹介しておきます。日本人としてはこちらの方がなじみがある選手かとおもいます。ボクシングとは時の運、村田英次郎もルペ・ピントールやチャンドラーのような名王者が相手でなければ世界王者になれていたかもしれない。記事は日本人の方のもので翻訳ではないですが、貴重なので転... プクー
アメリカ 禁じられた黄金/リッチー・サンドバル 「黄金のバンタム」はエデル・ジョフレに与えられた称号だが、時代、主観によってファンそれぞれの「黄金のバンタム」がいる。ルーベン・オリバレス、カルロス・サラテ、ジェフ・チャンドラー、オーランド・カニザレス・・・ 日本人にとっては長谷川穂積や山中慎介の防衛回数も誇らしい。今「黄金のバンタム」に最も相応しい超新星は井上尚弥で... プクー
アメリカ どう始めるかではなく終わらせるか/マジックマン・マーロン・スターリング 屋根があり、冷蔵庫に食べ物もある、ちゃんとした車にも乗っている。ボクシングで多くのお金を稼ぐことはできなかったが、お金のためにスポーツをするのであれば、間違ったスポーツをしていることになる。私はボクシングがとても楽しかったです。... プクー
アメリカ バンタム級卒業の果て/ポーリー・アヤラ トニー・アヤラ繋がりでポーリー・アヤラを読んでみたら、兄弟ではない、恐らく親戚でもないのではないか、そのくらい、厳格で聡明な男でした。これを読むと辰吉はラッキーだった。あのキャリアで勝てる相手ではなかったのかもしれません。... プクー
アメリカ 悪魔を憐れむ歌/(El Torito=小さな牛)トニー・アヤラ・ジュニア 時にこういう無軌道で破天荒なファイターが生まれるのがボクシング、特にアメリカという土壌だが、彼はボクサーである前に犯罪者、アルコール、ヘロイン中毒者ではなかったか。その力を借りて超人たりえたのではないか、浮かれてもてはやすよりも更生が何より必要だった。こんな倫理は通用しないだろうが・・・... プクー
アメリカ 流星の失楽/ローンスターコブラ・ドナルド・カリー 一時期、ドナルド・カリーはスーパースターの座を狙えるほど、必要なものすべてに恵まれた完璧なファイティングマシーンに見えた。シュガー・レイ・レナードの後継者であり、マーヴィン・ハグラーを視野に入れたカリーは、スピード、パワー、正確さ、すべてを備えているように見えた。... プクー
アメリカ 運をつかみ損ねた男/(リトルハグラー)フレディ・ノーウッド アメリカのバリバリの強者が日本にやってくる理由は、本場でビッグマッチを掴み損ねた選手というイメージがある。ファイトマネーはそこそこ、ビッグマッチまでのひと稼ぎ、半分旅行気分・・・それでもその技術と身体能力は次元が違った。... プクー
アメリカ クレイジーフィスト狂拳/(G-Man)ジェラルド・マクラレン 一番書きたいのに書けないのは、彼自身の言葉がない、インタビューできない状態だからだろうか。個人的ボクシング観戦史上最も残酷な試合がマクラレンVSベンであり、最も強打者同士の対決がマクラレンVSジャクソンだ。ジェラルド(G-Man)マクラレンの才能を惜しまぬ、運命を嘆かぬボクシングファンなどいない。... プクー
アメリカ 光影同強・無冠の夜/(Z-Man)ザヒール・ラヒーム いつの時代にも、運に見放され、誰にも見向きもされずに静かにリングを去っていく者がいる。アマチュア戦績213勝4敗、同じ時代を生きたオリンピックのチームメイト、フロイド・メイウェザーJrより偉大な記録を築いたザヒール・ラヒームは日の当たらない道をずっと歩み続け無冠のまま消えた。... プクー
アメリカ ボクシングの神に愛されたビッグベアの建設家/アベル・サンチェス ゴロフキンとアベル・サンチェスはカネロ戦を最後に決別した。トレーナーと選手の出会いと別れはいつの時代にもあるものだ。ここで手に入らない新しい何かを求めて選手は去っていく。3年ほど前、ケル・ブルックとの試合前の記事なのでゴロフキンの名参謀としてのサンチェスになりますが、個性的で数奇なトレーナー人生といえるだろう。... プクー
アメリカ 処刑者は家主様/(ザ・パニッシャー)ポール・ウィリアムス 日本の石田順裕とも戦った、ポール・ウィリアムスはそれがまさかのラストファイトとなった。ドミトリー・ピログも石田が最後の相手となった。これは神のいたずらか・・・身長185センチ、リーチは208センチというサイズを誇るウィリアムスはウェルター級を作れたがミドル級の本格派にも勝ってしまう規格外のスケールだった。カネロ戦が内定... プクー
アメリカ 春夏秋冬そして春/(Second To)マイケル・ナン マイケル・ナンのSecond Toというニックネームはレナードやハーンズに続く、次世代のスーパースターという意味だとおもうが、残念な事に日本人的に直観的に感じる、2番目の男=1番になれなかった男という意味の方がしっくりくる。 詳しい事情はわからないが、絶頂期に浮かれてしまった部分があったようなキャリアであり、栄光とその... プクー