陽のあたらない部屋/(アメリカン・ドリーム)デビッド・リード Vol.1

忘れられない、忘れてはならないボクサーを残すために記録する。既に記録した。しかし己のために改めて記録し直す。 続きを読む

視界不良なミスリード/(アメリカン・ドリーム)デビッド・リード

最短世界奪取、複数階級最速制覇・・・最短、最速そんな記録はいらない。これはキャリアを急ぐ日本のボクシング界、関係者に是非読んで欲しい記事だ。 続きを読む

不屈のブラック・ジャック/(The Surgeon=外科医)フランキー・ランドール

ランドールといえば、フリオ・セサール・チャベスに初めて土をつけた男という名誉だけがついてまわるが、キャリアを通して振り返ると、不遇、不運の王者だった。こんな地味な男が輝いてはいけない、何かの間違いだと… 続きを読む

悲運のスーパーカー/(モーターシティ)オーバ・カー

日本では名前がユニークなので覚えている人も多いだろう。マニアには無冠の帝王と言われたオーバ・カーはデトロイトのクロンクジム、エマニュエル・スチュワードのファイターとして、ハーンズやマクローリー、カリー… 続きを読む

衝撃のJJ/(Joltin=驚異)ジェフ・チャンドラー

サンドバル繋がりで出てきた名王者、ジェフ・チャンドラーの事も紹介しておきます。日本人としてはこちらの方がなじみがある選手かとおもいます。ボクシングとは時の運、村田英次郎もルペ・ピントールやチャンドラー… 続きを読む

禁じられた黄金/リッチー・サンドバル

「黄金のバンタム」はエデル・ジョフレに与えられた称号だが、時代、主観によってファンそれぞれの「黄金のバンタム」がいる。ルーベン・オリバレス、カルロス・サラテ、ジェフ・チャンドラー、オーランド・カニザレ… 続きを読む

どう始めるかではなく終わらせるか/マジックマン・マーロン・スターリング

屋根があり、冷蔵庫に食べ物もある、ちゃんとした車にも乗っている。ボクシングで多くのお金を稼ぐことはできなかったが、お金のためにスポーツをするのであれば、間違ったスポーツをしていることになる。私はボクシ… 続きを読む

バンタム級卒業の果て/ポーリー・アヤラ

トニー・アヤラ繋がりでポーリー・アヤラを読んでみたら、兄弟ではない、恐らく親戚でもないのではないか、そのくらい、厳格で聡明な男でした。これを読むと辰吉はラッキーだった。あのキャリアで勝てる相手ではなか… 続きを読む

溶けかかったアイスマン/ミルトン・マクローリー

私は23、24歳の時に燃え尽きたと思う。ボクシングに飽きたんだ。すでに掴んだ夢を追いかけていることに気づいたんだ。 続きを読む

悪魔を憐れむ歌/(El Torito=小さな牛)トニー・アヤラ・ジュニア

時にこういう無軌道で破天荒なファイターが生まれるのがボクシング、特にアメリカという土壌だが、彼はボクサーである前に犯罪者、アルコール、ヘロイン中毒者ではなかったか。その力を借りて超人たりえたのではない… 続きを読む

流星の失楽/ローンスターコブラ・ドナルド・カリー

一時期、ドナルド・カリーはスーパースターの座を狙えるほど、必要なものすべてに恵まれた完璧なファイティングマシーンに見えた。シュガー・レイ・レナードの後継者であり、マーヴィン・ハグラーを視野に入れたカリ… 続きを読む

運をつかみ損ねた男/(リトルハグラー)フレディ・ノーウッド

アメリカのバリバリの強者が日本にやってくる理由は、本場でビッグマッチを掴み損ねた選手というイメージがある。ファイトマネーはそこそこ、ビッグマッチまでのひと稼ぎ、半分旅行気分・・・それでもその技術と身体… 続きを読む

クレイジーフィスト狂拳/(G-Man)ジェラルド・マクラレン

一番書きたいのに書けないのは、彼自身の言葉がない、インタビューできない状態だからだろうか。個人的ボクシング観戦史上最も残酷な試合がマクラレンVSベンであり、最も強打者同士の対決がマクラレンVSジャクソ… 続きを読む

光影同強・無冠の夜/(Z-Man)ザヒール・ラヒーム

いつの時代にも、運に見放され、誰にも見向きもされずに静かにリングを去っていく者がいる。アマチュア戦績213勝4敗、同じ時代を生きたオリンピックのチームメイト、フロイド・メイウェザーJrより偉大な記録を… 続きを読む

ボクシングの神に愛されたビッグベアの建設家/アベル・サンチェス

ゴロフキンとアベル・サンチェスはカネロ戦を最後に決別した。トレーナーと選手の出会いと別れはいつの時代にもあるものだ。ここで手に入らない新しい何かを求めて選手は去っていく。3年ほど前、ケル・ブルックとの… 続きを読む

処刑者は家主様/(ザ・パニッシャー)ポール・ウィリアムス

日本の石田順裕とも戦った、ポール・ウィリアムスはそれがまさかのラストファイトとなった。ドミトリー・ピログも石田が最後の相手となった。これは神のいたずらか・・・身長185センチ、リーチは208センチとい… 続きを読む

春夏秋冬そして春/(Second To)マイケル・ナン

マイケル・ナンのSecond Toというニックネームはレナードやハーンズに続く、次世代のスーパースターという意味だとおもうが、残念な事に日本人的に直観的に感じる、2番目の男=1番になれなかった男という… 続きを読む

パーネル・ウィテカー永遠なれ!最高の相棒/ジェームス・バディ・マクガート

ウィテカーの急逝を受けて、多くの偉大なボクサーからの追悼メッセージをみかけましたが、ここではそのカウンターパートとして、ウィテカーも高く評価していたバディ・マクガートを紹介し彼とウィテカーの偉大さを再… 続きを読む