キャリアのピークは、ボクサーとしての人生が終わりに近いことも意味する。
フェリックス・トリニダードはボクシングの歴史上、最もパンチが強烈なウェルター級のひとりでありプエルトリコでは英雄だ。
「ティト」は1993年にモーリス・ブロッカーを2ラウンドで粉砕、IBFウェルター級タイトルを獲得、若干20歳でボクシングシーンに躍り出た。
その後の活躍、エキサイティングなスタイル、カリスマ性、謙虚さ、「ティト」は時代を代表する人気者の一人となった。
ヘンリー・アームストロングの18度の防衛に次ぐ、ウェルター級王座15度防衛、7年間も支配した。その中にはオスカー・デ・ラ・ホーヤや同郷のヘクター・カマチョに対する勝利も含まれた。
「ゴールデンボーイ」デ・ラ・ホーヤとのタイトルマッチは140万という当時のヘビー級を除くペイパービューの新記録を作った。
2000年、トリニダードはウェルター級の王座を返上し、スーパーウェルター級でデビッド・リードからWBA王座を獲得、最も壮観なパフォーマンスでIBF王者フェルナンド・バルガスをストップし、その年のファイター・オブザイヤーを受賞した。
トリニダード(42勝35KO3敗)は現役最後の5試合で2勝3敗となり、バーナード・ホプキンス、ロナルド・ライト、ロイ・ジョーンズJrに敗れたが、既に現役にして国際殿堂入りの資格を確立していた。
トリニダード
「バルガスとの戦いはボクシング史の傑作の一つです。HBOから試合の一週間後に手紙を受け取りました。25年の放送の中で最高の戦いだったと祝福されました。」トリニダードはウェルター級~ミドル級で活躍したが、願わくばフリオ・セサール・チャベスとテリー・ノリスと戦ってみたかったと述べた。
トリニダード
「チャベスとは試合の契約も結んでいたけど決して実現しなかった。」現在、トリニダードは学校など時折公の場に現れるだけで、自宅で野菜や果物を育てている。
ライバルについて
ベストボクサー ロイ・ジョーンズJr
彼を尊敬している。途方もないスキルを持つ完璧なファイターです。速くて強いパンチ、信じられないほどの反射神経を持っている。
ベストジャブ ロナルド・ライト
私が戦った相手の中で一番ジャブを効果的に利用した。彼のジャブは一晩中私を悩ませました。
ベストディフェンス パーネル・ウィテカー
最高のディフェンスマスターとして彼は有名です。私はそれをよく理解していたのでしっかりと準備していました。説得力をもってウィテカーを打ち負かしたのは私だけです。
ベストチン ヘクター・カマチョ
彼はキャリアを通じて決してノックアウトされず、優れたパンチャーと戦い続けた。私も彼をノックアウトできなかったが
2度ほど彼を痛めつけた。最高のプエルトリコ人ファイターでした。ベストパンチャー デビッド・リード
彼には私をノックアウトするパワーがあった。序盤にいいパンチを食った。リードはオリンピックの金メダリストであり、ヘッドギアと大きなグローブでも決勝で相手をノックアウトしていたんだ。
ハンドスピード ヘクター・カマチョ
素早い動きで有名でした。ハンドスピード、ジャブがとても速かった。
フットワーク ヘクター・カマチョ
リングカットするのが大変でした。彼はテクニシャンで、決定打を回避するのがとてもうまかった。
スマート パーネル・ウィテカー
彼がもっともスマートでした。私と対峙するにはスマートでなくてはなりません。背が低いのを利用し、床につくようなダッキングをしてきました。
屈強 デビッド・リード
先ほど述べたように、彼は私をハードパンチで殴った。さらに彼はフィジカルも強靭でした。
総合 ロイ・ジョーンズJr
ベストと戦い続けたが一人に絞るとしたら、ロイ・ジョーンズJrです。彼は過去10年間で絶対的な王者であり、ヘビー級チャンピオンにもなりました。
プロボクシング:45戦42勝(35KO)3敗
IBF世界ウェルター級王座(防衛15=返上)
WBC世界ウェルター級王座(防衛0=返上)
WBA世界スーパーウェルター級王座(防衛2)
IBF世界スーパーウェルター級王座(防衛0=返上)
WBA世界スーパーウェルター級スーパー王座(防衛0)
WBA世界ミドル級王座(防衛0)
NABC北米ミドル級王座(防衛0)2014年4月12日、6300万ドルあった資産を使い果たしプエルトリコの裁判所に破産を申請した。
https://www.youtube.com/watch?v=qTNh8RsWIjI
フェリックス・トリニダードに関しては、何も書けない。
今のテレンス・クロフォードやエロール・スペンスと比較しても優雅で高貴なウェルター級王者だとおもうし、歴史上ナンバーワンのウェルター級王者といえるかもしれない。
全てはパンチの切れ味が桁違いのファイターであり、そこに疑惑がある以上これ以上は語れない。
全勝、ほぼ劇的なノックアウト勝利、しかし階級を上げてビッグマッチをすべき特別な王者になると綻び、キャリアの終焉はすぐそこだった。
キャリアのピークは、ボクサーとしての人生が終わりに近いことも意味する。
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