アフリカ 怪物前夜/レーロホノロ・レドワバ 代役のアップセット、ジョシュアに勝ったアンディ・ルイスの話題が熱いですが、もっと強烈なのがありました。Lehlohonolo Ledwaba、どう読むのかわからないので、日本ではリーロ・レジャバなんて言われていましたが、ジョー小泉氏が絶賛しており、特に何かに秀でたファイターではなかったがバランスがよく柔軟でしなやかで伸... プクー
キューバ 悲しみのストラテジー/ホエル・カサマヨール かなりマニアックな選出。ギジェルモ・リコンドーのルーツともいえる匠のキューバンだが、プロで階級を上げたのが幸いし、後に続くリコンドーよりはライバルに恵まれた。でも応援してくれるファンはいつも少なかっただろう。フライ級の金メダリストだったユリオルキス・ガンボアもプロでやっていくために増量しただけなのかもしれない。... プクー
メキシコ 死ぬまでやめないロリポップボーイ/ホルヘ・アルセ メキシコ初の5階級制覇(暫定を除けば4階級)を成し遂げた男をご存知だろうか、遠い過去の偉大なレジェンド達ではなく、あの、身近な存在のようでいて、決して日本人と交わることのなかった小さなやんちゃ坊主、ホルヘ・アルセ。最後は6階級制覇へのチャレンジまでした激闘王のTravieso(トラビエソ、やんちゃ坊主)... プクー
アメリカ 通じなかったメンチ切り/ウィリアム・ジョッピー ウィリアム・ジョッピー、日本人初のミドル級王者、竹原慎二からベルトを奪い、引退に追い込んだ因縁の王者だが、憎きとか悪い印象は全くない。やはりミドル級の王座はすごいんだなと感じただけだ。そんなジョッピーが竹原の事を振り返っています。 あの試合を最後に引退した竹原と対照的に、2度の王座獲得を含め、長くしぶとく活躍することに... プクー
アルメニア We don’t know pain(痛みを知らない)アーサー・アブラハム トレーナーが教えてくれたのは、困難に直面したときにそれを受け止められる者だけが、本当にビッグになれるということだった。僕とトレーナーのモットーは、We don’t know pain(痛みを知らない)です。... プクー
アルゼンチン 飴と鞭(ラティゴ)/ファン・マルチン・コッジ 世界王者が遥かに遠い存在だった頃、日本人との対戦、来日も厭わず戦ってくれた王者の一人がファン・マルチン・コッジだった。しかし日本屈指のハードパンチャーとは異質な強打、鞭のようにしなるその豪打はホンモノの世界を感じさせた。やはり世界は遠いままだった。... プクー
アフリカ 君はどこからやってきたのか/Carousel Kid(回転木馬)ブヤニ・ブング 本場アメリカはアマチュアキャリアがないとプロになれないという話だが、世界はそんなエリートばかりじゃない。ボクシングに対する情熱も、憧れのヒーローもいなかった。貧困を脱出する手段はこれしかない、これに集中していれば嫌な事は忘れられるからと必死に没頭してきた少年はやがて金メダリストを打ち破った。... プクー
イギリス ジ・インビジブル・イップマン/ヘロール・グラハム ブルースリーの師匠が「イップマン」なら、ナシーム・ハメドの師匠がこの「ヘロール・グラハム」だ。ハメド、ネルソン、ウィッター、ブルック、ハスキンス、バーネット、ジョシュ・ケリー・・・彼らに通じる、スタイリッシュでトリッキーなイギリス流、ブレンダン・イングルイズムの元祖といえるのがこのヘロール・グラハムだ。 彼こそ、まさし... プクー
アメリカ 大人になることは人生の主役を降りること/ケビン・ケリー ナシーム・ハメドストーリーの壮大なる名脇役に甘んじてしまったケビン・ケリーだが、ボクシングの歴史の中で、こういう立場を演じる男は必ずいる。今でいうとゲイリー・ラッセルJrのような存在か。リスキーで誰も相手にしてくれず、かといって大きな相手に挑むも跳ね返され、やがてピークを過ぎると次世代のスターの踏み台と化していく・・・... プクー
アメリカ イタリアの浮浪児は魔法使い/ポール・マリナッジ 正直に言うとマリナッジのファイトをそんなに熱心に観たことはない。どうせ冗長な判定になるしノックアウトのカタルシスに欠ける・・・ハメドの記事で登場した純朴な青年マリナッジ、屈強なファイターに混じり独自の個性で時代を作ったカリスマ、ご意見番としてのマリナッジに敬意を表し、読み進めつつそのまま記事にしてみることにした。あのフ... プクー
イギリス 我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.4 神の子、ハメド、遂に最終章です。書く前は我々にとっては印象深いアメリカデビュー後の活躍、オギー・サンチェス戦の戦慄のノックアウトや、まさかのバレラのハメド攻略こそがハイライトなのかとおもっていましたが、人生は弓矢の弧のごとく、終わってみればケビン・ケリーとの闘い、アメリカデビューこそがハイライトだったのかもしれません。... プクー
イギリス 我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.3 続きを知らず書きながら熱くなってしまいました、このシリーズもいよいよ佳境・・・ ハメドVSケリーのフェザー級の夢の対決は出来過ぎた映画のようなドラマチックな展開を迎える。 素人の少年ポール・マリナッジの人生をも導いて・・・... プクー
アメリカ 弱気なbad intentions(悪意)ジャーメイン・テイラー 彼はあらゆるものを使って戦う。何を投げてくるかわからない、頭を投げてくるかもしれないし、腕を投げてくるかもしれない、わからないんだ。彼は相手のスタイルにうまく合わせるのが上手かった。... プクー
イギリス 我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.2 昨年、HBOはボクシングの歴史の幕を閉じ、数々の名勝負を過去のマスターピースとして封印しました。しかしこの当時のHBOがいかにボクシングに、ハメドに本気だったかがよく伝わる記事になっています。例によって難しい、長すぎるので、要約しちゃってますが、どうぞ・・・ こりゃVol.3で終わらないな・・・... プクー
イギリス pickup 我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.1 いつもの回想インタビューはないけれどどうしても取り上げたいレジェンドなので全3回か4回に分けてお届けします。ナシーム・ハメド、彼こそ観ていて一番楽しい、驚異的、ミステリアス、ミラクル、ボクシングを好きで、彼の時代を共有できてよかったとおもう存在です。 凄まじい超人、いや人間とはおもえない・・・... プクー
キューバ 旅する巨匠/イスマエル・サラス いよいよこのシリーズもネタがなくなってきました。あるにはあるが日本人とは疎遠なファイターばかりで苦労して書いても誰にも読まれません。この手の記事はアクセス数の低さったらないのですが好きでやっています。今回は趣向を変えて、ボクサーではなくトレーナー。日本でも有名なイスマエル・サラス、やはり経歴、実績は半端ない。... プクー