過去にスーパーフライ級を統一した王者は渡辺二郎以外に一人もいない。犯罪さえなければ、最高に艶っぽい、ボクサーらしさ溢れるクールで絵になる本格的な世界王者だった。
偉大な王者を多数輩出してきたスーパーフライ級を初めて統一した男は、引退後、キャリアに致命的な汚点を残した。日本拳法を極めた男は最終的にヤクザになった。渡辺二郎はスーパーフライ級の頂点に長く君臨した、この階級を代表する名王者の一人だ。
https://www.youtube.com/watch?v=_zeh70kAYCA
渡辺二郎はストリートファイターだった。ケンカの技術を空手に取り入れて、日本拳法では6フィート200ポンドの相手に立ち向かい世界選手権で4位になった。階級別のボクシングでパンチだけに集中すれば無敵だろうとボクシングに転身した。
スタイリッシュなスナイパー型のボクサーである渡辺は、時に無気力で、自分で攻めるよりも相手が攻めてくる瞬間を待って狙い打つような受け身のファイトをしたが、ひとたび相手を傷つけると狂気のファイティングスピリットを発揮した。彼は殺気に満ちたフィニッシャーだった。
スーパーフライ級に移行する前、渡辺は日本の軽量級で最高のファイターであることを証明していた。後のWBC世界フライ級王者・小林光二を全日本新人王決定戦で1RKO。
11戦目にして世界初挑戦、敵地でWBCスーパーフライ級王者金喆鎬(韓国)に挑むが、15回判定負けを喫した。
1982年4月8日、2度目の世界挑戦。WBA世界スーパーフライ級王者ラファエル・ペドロサ(パナマ)に挑戦し、15回判定勝ちで世界王座獲得。
同王座は、グスタボ・バリャス、大熊正二、ルイス・イバネス、仙台ラミレス、権順天、セルソ・チャベス相手に6度の防衛に成功した。
https://www.youtube.com/watch?v=MnAvAG8OzgE
1984年7月5日、WBC同階級王者のパヤオ・プーンタラット(タイ)との統一戦に臨む予定であったが、WBAはカオサイ・ギャラクシーの指名挑戦を義務づけ、統一戦の開催を認めなかった。(結局剥奪)
パヤオはイギリスの有名なトレーナー、チャールズ・アトキンソンによってトレーニングされた王者で、モントリオールオリンピックでタイ人初の銅メダルを獲得していた。その技術をプロに持ち込み、ラファエル・オロノをノンタイトルでアウトボックスし、強敵のグディ・エスパダスに勝って防衛に成功していた。
この幻の統一戦に渡辺は12回判定勝ちし、WBC世界スーパーフライ級王座を獲得。この世界戦に関しては、WBC王者のパヤオに渡辺が挑戦するという変則的な形で行われ、もしパヤオが勝利していた場合、パヤオは統一王者ではなくWBC王座のみの防衛となっていた(※当時WBAは15ラウンド制でWBCが12ラウンド制の世界戦のルールの違いが一番のネックで、そうなったとされる)。
WBAと帝拳との交渉でリングに上がった瞬間に即剥奪はされず、試合終了後に剥奪という処分がなされているためほんのわずかではあるが、WBA・WBCの統一王座という記録は残ることになる。
この試合、判定は2対1で渡辺となり後半に反撃した逆転勝ちで微妙な試合だった。パヤオ側は判定に不満として提訴。渡辺も「ボクシングとしては相手が一枚上だった」と回顧している。
防衛戦でパヤオと再戦してTKO勝ち、因縁ある両者の対決に決着をつけるかたちとなった。 前記防衛戦を含め、WBC王者として4度の防衛に成功する。
1985年12月13日、韓国で開催された4度目の防衛戦で、地元の尹石煥を相手に6度のダウンを奪い5回KO勝ち。日本人世界王者として初の日本国外での世界王座防衛を果たした。
1986年3月30日、伊丹市スポーツセンターでの5度目の防衛戦でヒルベルト・ローマン(メキシコ)に12回判定負けを喫し、世界王座陥落。
1991年11月8日、引退を発表。生涯戦績は28戦26勝(18KO)2敗(世界戦14戦12勝(8KO)2敗)。
ジョー小泉
「パヤオとの試合はWBAと交渉して渡辺がリングに入った直後にベルトが剥奪されました。私はカットマンで交渉権はなかった。渡辺二郎はとても頭がいいサウスポーのボクサーパンチャーでした。ラファエル・ペドラサからベルトを奪った時は典型的なフットワーカーでしたが、キャリアと共にスタイルを変え、シャープなカウンターパンチャーになりました。タイトなガードと速いフットワーク、要するに、渡辺二郎はオールラウンドなファイターでした。」渡辺二郎
「ボクサーとしての才能がないと気づいたら、やるべきではない。ボクシングの世界は弱い者ほど辛く厳しい」
引退後
引退後も渡辺は実業家、ボクシング解説者、講演家、テレビタレントなど多方面で活躍していた。
1995年、金融機関からの融資返済に絡む恐喝未遂事件で逮捕され、起訴猶予処分で釈放された。
1999年、殺人事件で使用された自動小銃の売買に絡み銃刀法違反で逮捕・起訴され、公判では島田紳助が情状証人として出廷したが実刑判決を受け服役、2004年に出所した。
2007年6月4日、大阪府警岸和田署に知人の暴行事件を隠匿するために被害者に被害届の提出をさせないよう迫ったとして証人等威迫罪の疑いで逮捕されたが、一週間後に処分保留で釈放された。日本ボクシングコミッションは、渡辺を今後一切歴代の世界王者に列しない方針でライセンスの無期限停止処分とし、ボクシング界から事実上の永久追放処分となった。
2007年6月30日には羽賀研二未公開株詐欺事件の疑いで逮捕・起訴され、大阪地裁で無罪判決を受けるが2011年に大阪高裁で懲役2年の逆転有罪判決を受け上告、2013年4月1日に上告が棄却され懲役2年の2審判決が確定した。この事件では両者に有利な証言をした弁護側証人が偽証罪で起訴されている。この際、渡辺が指定暴力団山口組系極心連合会関係者であることが報じられた。
2011年、島田紳助引退騒動において、芸能界引退の原因となったメールの相手は渡辺であったと報道されている。
エピソード
ファイティング原田が十数kgの減量をしたと語っているのに対し、渡辺は「それだけ体重が増えているのは普段の節制が足りないのだから、自慢ではなくて恥じるべき」と意見したことがある。
渡辺の現役時代のファイティングスタイルは、「ファイティングコンピューター」と言われるほどクレバーな試合運びであった。だがそれ故に試合の盛り上がりに欠け、大きな見せ場の少ない試合も少なくなかった。
ローマン戦の敗北後、渡辺は身体的にも問題なく復帰を目指してトレーニングを続行していたが、当時練習生であった同ジムの辰吉丈一郎とのスパーリングで辰吉の才能とセンスに驚き、それが引退のきっかけになった。
現役時は一切喫煙しなかったが、引退か現役続行かを迷っている時に、ふと夜道で自動販売機を見つけて煙草を吸い、「ああ、これでもう終わったんだなあ」とつぶやき、一筋の涙が頬を伝ったと後に語っている。
まだ階級の歴史が浅く、対戦相手の質もキャリアも浅い印象だが、明らかに異端、異能の才能だった。もっと強く、巧く、狡猾な、軽量級のバーナード・ホプキンスになれるような格闘センスをもっていた。日本に王者が多く誕生することになる階級の先駆けにしてカオサイに勝てるとしたら、この男しかいなかった。
日拳を極め、ボクシングも極め、最後は道を極めてしまった…
紳助もその漢気に惚れ込んだらしいので、相当魅力的な人間性のようですね、特に芸能界みたいな口先や上っ面だけの世界ではなかなか出逢えない人種だとは思います。
まあ反社なんですが。
和製ホプキンスには激しく納得ですねw
人の道からは外れましたがねw
今頃何してるんでしょう。
私の印象では、クールでクレバーなボクサーでした。丁度私の中学から高校辺りに活躍されていて、よくKO防衛をしていたイメージが残ってます。蛇足ですが、私の父親が、渡辺さんが引退間もない頃に、米国の1$紙幣でリトグラフ?を作成販売されてたのを購入して、居間に飾ってました。未だ真っ当な商売えおされていた頃ですが、今は残念ですね。
「試合の盛り上がりに欠け、大きな見せ場の少ない試合も少なくなかった。」
そうかな。世界戦どの試合も見せ場の多い試合だったが。
「軽量級のバーナード・ホプキンスになれるような格闘センス」
そうかな?全然ファイトスタイル違うんだが(笑)
スタイルが似てるという意味ではなくリングの職人になれるという意味だとおもう
リングの職人=ファイトスタイル だろ笑
構えも体型も戦い方も何もかもがかぶらない。ニワカ完全確定。
それが何か?ホプキンスのような狡猾さという意味だよ。スタイルなんて似てなくていい。わからんだろな、一生。
やはりもっと長い間現役を続けさせてあげればヤクザにそこまで深く入り込んで無かったんじゃ無いかな?とも思いますね、試合枯れで86年を最後に試合をしていないのに引退を発表したのが91年なわけですから相当未練があったんだと思います。本人が完全燃焼した世界線も見たかったです。
軽量級のバーナード・ホプキンスはとにかく違和感
両選手の各10試合くらい全ラウンドしっかり見てくれ
「わからんだろな、一生。 」
そのまま返すよアホ
色々と残念な奴だな。
似ているという意味じゃないのに。
和製ホプキンスには激しく納得ですねw
技術勝負でダメならあとはド突き合いだという二郎さんのファイトはホプキンスに通じますね。
とにかく全く似てない。強引に似せてもいけない。
共に異なる時代、異なる階級で、異なる戦い方で一時代を築いた。それだけのこと。
和製ホプキンスには激しく納得できない
「色々と残念な奴だな。」
無職のうんこ製造機くん、おまえだよそれは。
>無職のうんこ製造機くん
こういうことを書く時点で終わってる。
削除すべき。
「わからんだろな、一生。 」「色々と残念な奴」と書くそのレベルに合わせただけ。
技術勝負でダメならあとはド突き合いだという二郎さんのファイトはホプキンスに通じない。それはホプの誰との試合?
渡辺は渡辺のボクシング、ホプキンスホプキンスのボクシング、共にその時代その階級の素晴らしい名王者だった。これで良いのでは。
その両者をなにかにこじつけて混ぜる必要は無い。そういうこと。
なにより渡辺の方が昔のボクサー。
つまり言い換えれば、「ホプキンスはミドル級の渡辺二郎(笑)」←もう笑うしかない
そろそろ書くのを止めてもらえませんか
格闘家たる佇まい、強さの質が似ている。
マスクかぶって登場し首かっ切るポーズして威嚇してくるホプキンスと、渡辺とえは、格闘家としての佇まいは似ているとは言い難い。 アルゲリョと渡辺では似ている雰囲気や佇まいはあるかも。
そもそも似ているの中身が違う。
そりゃ顔は髭のアルゲリョに似てるかもだが
そういう議論をしてるんじゃない。
かみあわんのは永遠にかみあわん。
返事はいらないよ。
関係の無いコメントですみません。このコーナーコメントはコメントのあおり運転状態ですね。
よく読めよ。
似てるってどこにも書いてないやん。
で、技術勝負でダメならあとはド突き合いだという二郎さんのファイトはホプキンスに通じるというそれはホプの誰との試合?(二度目)
格闘家たる佇まい、強さの質が似ている。 と、おまえが「似ている」と書いてるから、マスクかぶって登場し首かっ切るポーズして威嚇してくるホプキンスと、渡辺とえは、格闘家としての佇まいは似ているとは言い難い。と書いた。 アルゲリョと渡辺では似ている雰囲気や佇まいはあるかも。としたのはヒゲは有無で言ってるわけではない。 おまえこそよく読めよ。
ファイトスタイルも、佇まいも異なり、更に階級や構えその階級など如何なる面で軽量級のホプキンスは言い難い。渡辺は渡辺のボクシング、ホプキンスはホプキンスのボクシング、共にその時代その階級の素晴らしい名王者だった。これで良いのでは。
その両者をなにかにこじつけて混ぜる必要は無い。そういうこと。
俺は書いてないし、記事に書いてないし、誰に言ってるんだか
で、「技術勝負でダメならあとはド突き合いだという二郎さんのファイトはホプキンスに通じる」とおまえが書いているそれはホプの誰との試合?(3度目)
これをおまえが自分で書いておいて、再三聞いても答えられないうえに、俺は書いていない、とは もは逃げているとしか思えない。
格闘家たる佇まい、強さの質が似ている。
と、これもおまえが「似ている」と書いてるから、マスクかぶって登場し首かっ切るポーズして威嚇してくるホプキンスと、渡辺とは、格闘家としての佇まいは似ているとは言い難い。と書いた。 アルゲリョと渡辺では似ている雰囲気や佇まいはあるかも。としたのはヒゲ有無で言ってるわけではない。 おまえこそよく読めよ。
ファイトスタイルも、佇まいも異なり、更に階級や構えその階級など如何なる面で軽量級のホプキンスは言い難い。渡辺は渡辺のボクシング、ホプキンスはホプキンスのボクシング、共にその時代その階級の素晴らしい名王者だった。これで良いのでは。
その両者をなにかにこじつけて混ぜる必要は無い。そういうこと。
ああぁ、荒れちゃった。残念
恐ろしいストーカー
だから話を反らさず答えろってアホ。最初に反論してきたのはおまえの方だし、答えられないのがモロバレなのもおまえだろ。なにがストーカーだよアホ。
「技術勝負でダメならあとはド突き合いだという二郎さんのファイトはホプキンスに通じる」とおまえが書いているそれはホプの誰との試合?(4度目)
これをおまえが自分で書いておいて、再三聞いても答えられないうえに、俺は書いていない、とは完全に逃げているとしか思えない。
格闘家たる佇まい、強さの質が似ている。
と、これもおまえが「似ている」と書いてるから、マスクかぶって登場し首かっ切るポーズして威嚇してくるホプキンスと、渡辺とは、格闘家としての佇まいは似ているとは言い難い。と書いた。 アルゲリョと渡辺では似ている雰囲気や佇まいはあるかも。としたのはヒゲ有無で言ってるわけではない。 おまえこそよく読めよ。
ファイトスタイルも、佇まいも異なり、更に階級や構えなど如何なる面で軽量級のホプキンスは言い難い。 渡辺は渡辺のボクシング、ホプキンスはホプキンスのボクシング、共にその時代その階級の素晴らしい名王者だった。これで良いのでは。
その両者をなにかにこじつけて混ぜる必要は無い。そういうこと。
ファンさん、横槍ですが、落ち着いて。
色々とマナー違反ですよ。
スマートなヒールという意味で和製ホプキンスとは言い得て妙だなと、つい思ってしまいました、まあ二郎さんのヒールは晩年のイメージからなんですけど。
スタイルの違いまでは考えなかったけど、どんな強敵相手でもなんとかしてしまいそうな逞しさと狡猾さがカブるイメージなんですよね。
しかし、トリニダード戦では当時思いっきりヒール扱いのホプキンスでしたが、今となっては優等生の皮を被ったトリニダードの方が数段アカン奴でしたw
現役時代の緊張感のある試合、相手ブロックの間を縦拳ストレートが射貫く・・・。
事実上2団体統一のチャンピオン。
WOWOWで特集されてもおかしくない。
ボクシング以外のことは知りませんが髭が似合う兎に角カッコイイチャンピオンでした。
今でも私にとってアイドルです。