アメリカ 未完のストーリー/(The Viper毒ヘビ)バーノン・フォレスト 強盗に命を奪われ、突然この世を去ったバーノン・フォレスト。怪我や年齢など、フォレストのキャリアは晩年を迎えていたとおもうが、間違いなく、過小評価された普通ではない本格的な世界王者であり、もっと多くのビッグマッチ、ライバルとの試合が観たかった未完の大器だった。... プクー
メキシコ マスター/ヒルベルト・ローマン 渡辺二郎に続いてヒルベルト・ローマン。本場アメリカではスーパーフライ級の最強は、ジョニー・タピア、その次にカオサイ・ギャラクシーというのが定説だが、マニアの間ではヒルベルト・ローマンを推す声もある。そしてローマンを支持すれば渡辺二郎が2番目になる。私はローマン派だ。... プクー
アメリカ ザ・ピープルズ・チャンピオン/モハメド・アリ/カシアス・マーセラス・クレイ・ジュニア(Cassius Marcellus Clay Jr.) みんなタフだった。簡単な試合は一度もなかった。 これからもタフな戦いが続くだろう。しかし、私がボクシングを引退したときにも、最もタフな戦いが待っている。それは、私の国民を助けるために戦い続けることだ。... プクー
メキシコ ブラザーフッド/(ラフィ)ラファエル・マルケス マルケスがバンタム級当時はIBFという事もあって日本人との対戦は夢でしかなく、もっぱらウィラポンが宿敵だったが、海の向こうではマーク・ジョンソンやティム・オースティンに勝って防衛を続けるラファエル・マルケス・・・本当はこっちの方が最強のバンタムなんじゃないかと畏怖していた。スーパーバンタムに来た時も、強すぎて、西岡はイ... プクー
イギリス ライオンキング/(ライオン)レノックス・ルイス 一番熱い、人気のヘビー級王者ではなかったかもしれないが、一番強かったのは認めなければならない。ライバルの中で圧倒的に一番の結果を残した難攻不落の偉大なヘビー級統一王者だった。... プクー
タイ 桃色無頼漢/(桃色の左)センサク・ムアンスリン 規格外のボクサー、ボクシングだけみると遅く、下手にみえるが、ムエタイで培った技術、トリッキーさ、そして無類のタフネスと超強打、懐の深さ、とにかく体格で劣る者にはムチャクチャやりにくそうなスタイル全開の王者といえよう。アッパーが強いのも恐ろしい。 アマチュアをみても、超エリートがタイ人に負けていたりムエタイのスターがその... プクー
日本 野生のスイング/(ハンマーパンチ)藤猛(ポール・タケシ・藤井) ここで残さねば誰が残すという人を取り上げます。とても短いですが・・・日本最強のパンチャーは、浜田剛か平仲明信か内山高志か。今は断然井上尚弥だが、この男で決まりまもしれない。... プクー
ドミニカ共和国 才能の浪費/(Sycuan Warrior / Little Tyson)ホアン・グズマン 誰にでも思い入れのファイターがいる。私はグズマニアと自称していたほどのホアン・グズマン好きだった(事も忘れていた)WOWOWではじめて観たグズマンはまさに「The little Tyson(小さなタイソン) 」だったが、タイソンよりも色々な事ができるテクニシャンだった。 WBOでよかったな、こんな怪物話にならん・・・し... プクー
アメリカ デビル/(死刑執行人/エイリアン)バーナード・ホプキンス 最初にお断りしておくと、これはバーナード・ハンフリー・ホプキンス・ジュニアに関する超入門編です。私にとって彼が最も偉大にして難解なファイターであり、今後も歴史や試合を振り返りながら何度も見直さなければ理解できない男。恐らく常人とは違う何かを知っている、手に入れた人間。... プクー
ジャマイカ 友情は人を強くするばかり/(マンテキーヤ)サイモン・ブラウン ボクシングの知識がすごいねとたまに言われるが、そんな事はない。書きながら知る、学ぶ事ばかりだ。サイモン・ブラウン。ブロッカーとの親友対決や、ノリスを痛烈に倒した試合が印象に残っている。どっちかというと黒人王者では珍しい愚直な前進ファイターだった。エキサイティングでタフな怖い倒し屋というイメージだったが、アメリカ人ではな... プクー
アメリカ すべてを忘れたそのあとで/Terrible(恐怖の男)テリー・ノリス Vol.2 ノリスのキャリアを賞賛する内容ではなく、リタイア後の状況と脳医学的な話になってしまいましたが、とても有意義な内容だとおもいます。事故、障害を克服することはきっとできるはずだ。... プクー
アメリカ すべてを忘れたそのあとで/Terrible(恐怖の男)テリー・ノリス Vol.1 中量級で一番速かった、全盛期には手がつけられなかったのがTerrible(恐怖の男)テリー・ノリスではないだろうか。本気を出せばだれにも負けない、人間を超えた領域のスピード、さらにはパンチ力、キレ、全てを備えていた。ただひとつだけ、不用意に打たれ脆く、打たれ過ぎた。... プクー
アメリカ 第二の人生2つの天職/ロベルト・ガルシア レジェンドネタはいつもある訳じゃなく、誰かを書いて誰かを想い出す。調べていい記事みつけたら書くという感じだが、また見つけちゃいました。今回は数奇な運命で日本でデビューし何度か試合をした縁があるのに、井上尚弥は「大物を誰も倒してない!」「ノニトのフックが炸裂すれば、イノウエはアウトだ」とドネアの肩を持つロベルト・ガルシア... プクー
カナダ 帰ってきたSuperman(超人)/アドニス・スティーブンソン 夢が叶ったのです。俺は世界チャンピオンになるはずじゃなかったんです。世間では、お前は年寄りだ。どこにも行けないよと言われていた。世界に衝撃を与えた。俺の人生は76秒で変わったんだ。... プクー
アルゼンチン 1000ユーロファイターの壊れた左拳/(Maravilla=驚異の男)セルジオ・マルチネス セルジオ・ガブリエル・マルチネス、アルゼンチン人の域を超えたクールでインテリジェンスたっぷりなそのボクシングは、アルゼンチンの枠に収まらないほどの移動と苦労があったから培われたものだった。20歳を超えてからはじめたボクシング、天才が情熱を忘れず努力を重ねた果てに開花した異形の才能。... プクー
日本 あしたのグラスジョー/(かめ割り)柴田国明 あんまり語られないけど、日本人離れした突出した才能とはこの男の事ではないかな、とずっとおもってはいても情報がなく書けなかった。アウェーでレジェンドクラスの世界王者を破りタイトル獲得、またまたアウェーで2階級制覇、今も昔もこれを実現した日本人はいない。スペシャルな能力と同時に大きな落とし穴もあったのだが・・・... プクー