アフリカ 君はどこからやってきたのか/Carousel Kid(回転木馬)ブヤニ・ブング 本場アメリカはアマチュアキャリアがないとプロになれないという話だが、世界はそんなエリートばかりじゃない。ボクシングに対する情熱も、憧れのヒーローもいなかった。貧困を脱出する手段はこれしかない、これに集中していれば嫌な事は忘れられるからと必死に没頭してきた少年はやがて金メダリストを打ち破った。... プクー
イギリス ジ・インビジブル・イップマン/ヘロール・グラハム ブルースリーの師匠が「イップマン」なら、ナシーム・ハメドの師匠がこの「ヘロール・グラハム」だ。ハメド、ネルソン、ウィッター、ブルック、ハスキンス、バーネット、ジョシュ・ケリー・・・彼らに通じる、スタイリッシュでトリッキーなイギリス流、ブレンダン・イングルイズムの元祖といえるのがこのヘロール・グラハムだ。 彼こそ、まさし... プクー
アメリカ 大人になることは人生の主役を降りること/ケビン・ケリー ナシーム・ハメドストーリーの壮大なる名脇役に甘んじてしまったケビン・ケリーだが、ボクシングの歴史の中で、こういう立場を演じる男は必ずいる。今でいうとゲイリー・ラッセルJrのような存在か。リスキーで誰も相手にしてくれず、かといって大きな相手に挑むも跳ね返され、やがてピークを過ぎると次世代のスターの踏み台と化していく・・・... プクー
アメリカ イタリアの浮浪児は魔法使い/ポール・マリナッジ 正直に言うとマリナッジのファイトをそんなに熱心に観たことはない。どうせ冗長な判定になるしノックアウトのカタルシスに欠ける・・・ハメドの記事で登場した純朴な青年マリナッジ、屈強なファイターに混じり独自の個性で時代を作ったカリスマ、ご意見番としてのマリナッジに敬意を表し、読み進めつつそのまま記事にしてみることにした。あのフ... プクー
イギリス 我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.4 神の子、ハメド、遂に最終章です。書く前は我々にとっては印象深いアメリカデビュー後の活躍、オギー・サンチェス戦の戦慄のノックアウトや、まさかのバレラのハメド攻略こそがハイライトなのかとおもっていましたが、人生は弓矢の弧のごとく、終わってみればケビン・ケリーとの闘い、アメリカデビューこそがハイライトだったのかもしれません。... プクー
イギリス 我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.3 続きを知らず書きながら熱くなってしまいました、このシリーズもいよいよ佳境・・・ ハメドVSケリーのフェザー級の夢の対決は出来過ぎた映画のようなドラマチックな展開を迎える。 素人の少年ポール・マリナッジの人生をも導いて・・・... プクー
アメリカ 弱気なbad intentions(悪意)ジャーメイン・テイラー 彼はあらゆるものを使って戦う。何を投げてくるかわからない、頭を投げてくるかもしれないし、腕を投げてくるかもしれない、わからないんだ。彼は相手のスタイルにうまく合わせるのが上手かった。... プクー
イギリス 我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.2 昨年、HBOはボクシングの歴史の幕を閉じ、数々の名勝負を過去のマスターピースとして封印しました。しかしこの当時のHBOがいかにボクシングに、ハメドに本気だったかがよく伝わる記事になっています。例によって難しい、長すぎるので、要約しちゃってますが、どうぞ・・・ こりゃVol.3で終わらないな・・・... プクー
イギリス pickup 我は神の子/「Prince」ナシーム・ハメド Vol.1 いつもの回想インタビューはないけれどどうしても取り上げたいレジェンドなので全3回か4回に分けてお届けします。ナシーム・ハメド、彼こそ観ていて一番楽しい、驚異的、ミステリアス、ミラクル、ボクシングを好きで、彼の時代を共有できてよかったとおもう存在です。 凄まじい超人、いや人間とはおもえない・・・... プクー
キューバ 旅する巨匠/イスマエル・サラス いよいよこのシリーズもネタがなくなってきました。あるにはあるが日本人とは疎遠なファイターばかりで苦労して書いても誰にも読まれません。この手の記事はアクセス数の低さったらないのですが好きでやっています。今回は趣向を変えて、ボクサーではなくトレーナー。日本でも有名なイスマエル・サラス、やはり経歴、実績は半端ない。... プクー
バージン諸島 撲殺の鷹(The Hawk)/ジュリアン・ジャクソン 今から30年近く前、当時は体系的なボクシングの知識はあったかなかったか、一番怖かったのはタイソンではなくジュリアン・ジャクソンだった。 この角刈り帽子のような恐ろしい黒人は何なんだ?バージン諸島?なんじゃそりゃ・・・ただのノックアウトアーティスト、ハードパンチャーの域を超えて、相手は皆失神か宇宙遊泳していた。ボクシング... プクー
フィリピン パッキャオ原作オリジナル/(Lindol地震)ルイシト・エスピノサ 本当は、書きたいあの男たちがいるのだが、記者の選別やインタビューが不可能なケースもあるのだろう。実に微妙なリストだが、この男も古いマニアにとっては想い出深いファイターの一人だ。パッキャオのアンビリーバルな大活躍でフィリピンボクシングへの認識は大きくかわったが、ルイシト・エスピノサはパッキャオの奇跡に通じる、偉大な王者で... プクー
プエルトリコ 旅する親父は諦めない/ウィルフレド・バスケスSr バスケスは必勝という日本のハチマキをしていた。日本人の闘志を受け継いでいたのだ。これが、苦節のジャーニーマン、ウィルフレド・バスケスが上り詰めた究極の舞台だった。... プクー
アメリカ もうひとりの黄金・ミスターバンタム/オルランド・カニザレス 君はオルランド・カニザレスを知ってるか、これがボクシングへの献身、努力の果ての姿だよ、何かに秀でた才能がなくともここまで強くなれるのだ、というお手本のようなレジェンドです。何が凄いって基礎、基本なんだ。... プクー
アメリカ 名もなき毒/ポイズン(毒)ジュニア・ジョーンズ 中量級の黄金時代は私の時代ではないが、軽量級黄金時代、メキシコ3人衆、バレラ、モラレス、マルケスこそ私の時代だった。そこに異端のハメドが旋風を巻き起こし、ついに辰吉はその輪に加わることなく、最後にパッキャオが全てを飲み込んでいったのだが、その上質なリングのワインには強烈な毒が混じっていた。... プクー
メキシコ 天才は頑固のはじまり/エリック・モラレス 細身でハンサムな風貌ながらも芯が強くて頑固で意地っ張り、とっつきづらそうな印象もあったモラレスはやはり誇り高き曲者だった。ぎこちないけど強烈なパンチと脆そうでタフな面など魅力的なそのファイト、一度くらいは日本人と戦う姿を見てみたかった。池とやっているし認めているのだ。... プクー
タイ 銀河鉄道のナイトクラブ/カオサイ・ギャラクシー 残念なのはなじみあるボクサーの記事をみてもあまり日本人について書かれていません。印象に残る強敵ではなかったからか、プライドか、SuperFlyなどが盛り上がり、カオサイのワールドワイド版と期待していたシーサケットはサウスポーを捨てて自爆しました。 今でもこの怪物と現代のスーパーフライ級が戦う姿をあまり想像できない。 速... プクー