アメリカ どう始めるかではなく終わらせるか/マジックマン・マーロン・スターリング 2025年11月14日 屋根があり、冷蔵庫に食べ物もある、ちゃんとした車にも乗っている。ボクシングで多くのお金を稼ぐことはできなかったが、お金のためにスポーツをするのであれば、間違ったスポーツをしていることになる。私はボクシングがとても楽しかったです。... プクー
アメリカ バンタム級卒業の果て/ポーリー・アヤラ 2025年11月14日 トニー・アヤラ繋がりでポーリー・アヤラを読んでみたら、兄弟ではない、恐らく親戚でもないのではないか、そのくらい、厳格で聡明な男でした。これを読むと辰吉はラッキーだった。あのキャリアで勝てる相手ではなかったのかもしれません。... プクー
ガイアナ ガイアナの疾風/(シックスヘッズ)アンドリュー・ルイス 2025年11月14日 大活躍できず儚く消えたファイターの中にも才能だけは輝かしかったものがたくさんいる。(シックスヘッズ)アンドリュー・ルイスを覚えているだろうか、たった1度防衛のウェルター級王者だが覚えているとしたらそれだけの才能があった惜しいファイターだったという事だ。... プクー
メキシコ 栄光そしてこの胸の苦しみを/(エルマタドール)ヘスス・チャベス 2025年11月14日 フロイド・メイウェザーの原点、バレラやモラレス、パッキャオなど軽量級が熱く人気の時代に一人の個性的なメキシカンがいた。ヘスス・チャベス、小柄で色白な風貌から(チノ=中国人)と言われていた激しくも愛らしいファイターだったと記憶しているが、彼のニックネームは(エルマタドール)闘牛士、いや闘牛そのものなファイトスタイルで知ら... プクー
インドネシア 羊の皮を着たドラゴン/(ザ・ドラゴン)クリス・ジョン 2025年11月14日 クリス・ジョンはさながら羊の皮を着た狼だった。“The Dragon(ザ・ドラゴン)”というニックネームの他“The Indonesian Thin Man(細身のインドネシア人)”とも言われたジョンは見た目が弱そうでチョロそうだった。佐藤修も勝つ気満々だったろう。しかしこのインドネシアのやせっぽちは散打の使い手にして... プクー
メキシコ 長身である前にメキシカンである/(エルパソ=峠)セサール・バサン 2025年11月13日 坂本博之とも戦ったセサール・バサンはどういう経緯かわからないが、それ以前に日本で4試合している。(帝拳プロモート)輸入ボクサーだったのだろうか、その他フランスでも4試合。和製デュラン、坂本博之が強打者なのかわからなくなるほど、不思議に巧く頑丈で、やはり世界は遠かった。... プクー
アメリカ 溶けかかったアイスマン/ミルトン・マクローリー 2025年11月13日 私は23、24歳の時に燃え尽きたと思う。ボクシングに飽きたんだ。すでに掴んだ夢を追いかけていることに気づいたんだ。... プクー
アメリカ 悪魔を憐れむ歌/(El Torito=小さな牛)トニー・アヤラ・ジュニア 2025年11月13日 時にこういう無軌道で破天荒なファイターが生まれるのがボクシング、特にアメリカという土壌だが、彼はボクサーである前に犯罪者、アルコール、ヘロイン中毒者ではなかったか。その力を借りて超人たりえたのではないか、浮かれてもてはやすよりも更生が何より必要だった。こんな倫理は通用しないだろうが・・・... プクー
アメリカ 流星の失楽/ローンスターコブラ・ドナルド・カリー 2025年11月13日 一時期、ドナルド・カリーはスーパースターの座を狙えるほど、必要なものすべてに恵まれた完璧なファイティングマシーンに見えた。シュガー・レイ・レナードの後継者であり、マーヴィン・ハグラーを視野に入れたカリーは、スピード、パワー、正確さ、すべてを備えているように見えた。... プクー
メキシコ スポットライトが眩しくて/(パンチート)フランシスコ・ボハド 2025年11月13日 あまりにも眩しい才能だった。誰もが未来のスターを信じて疑わなかった。同時期にプロになったミゲル・コットよりも人気も期待値も高かった。その輝きはどこか今のテオフィモ・ロペスやライアン・ガルシアを連想させるが熱狂とボクシングのインパクトはそれ以上だった。... プクー
アメリカ 運をつかみ損ねた男/(リトルハグラー)フレディ・ノーウッド 2025年11月13日 アメリカのバリバリの強者が日本にやってくる理由は、本場でビッグマッチを掴み損ねた選手というイメージがある。ファイトマネーはそこそこ、ビッグマッチまでのひと稼ぎ、半分旅行気分・・・それでもその技術と身体能力は次元が違った。... プクー
アメリカ クレイジーフィスト狂拳/(G-Man)ジェラルド・マクラレン 2025年11月12日 一番書きたいのに書けないのは、彼自身の言葉がない、インタビューできない状態だからだろうか。個人的ボクシング観戦史上最も残酷な試合がマクラレンVSベンであり、最も強打者同士の対決がマクラレンVSジャクソンだ。ジェラルド(G-Man)マクラレンの才能を惜しまぬ、運命を嘆かぬボクシングファンなどいない。... プクー
アメリカ 光影同強・無冠の夜/(Z-Man)ザヒール・ラヒーム 2025年11月12日 いつの時代にも、運に見放され、誰にも見向きもされずに静かにリングを去っていく者がいる。アマチュア戦績213勝4敗、同じ時代を生きたオリンピックのチームメイト、フロイド・メイウェザーJrより偉大な記録を築いたザヒール・ラヒームは日の当たらない道をずっと歩み続け無冠のまま消えた。... プクー
メキシコ 永遠のサンタクロース/(El Mago 魔術師=東京三太)ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 2025年11月12日 アベル・サンチェスの記事を書いたのも、ヨリボーイ・カンパスやホセ・ルイス・ロペスに寄り道したのも、全てはこの男について書きたかったから。何も見つけることができなかったが、ささやかな記事をみつけたので記録。「東京三太」彼は我々日本人にとってはハンサムなまさに(El Mago 魔術師)だった。... プクー
メキシコ 忘れられた伝説/(マエストロ)ホセ・ルイス・ロペス 2025年11月12日 ヨリボーイ・カンパスを紹介した際に出てきた、最強の「無冠の帝王」ホセ・ルイス・ロペス。実際は無冠ではないが彼の記録は第5代WBO世界ウェルター級王者(防衛0)たったこれだけだ。自分のためにもそんな彼の知られざる足跡を残しておくことにする。... プクー
メキシコ 異形の拳/(ティファナ・トルネード)アントニオ・マルガリート 2025年11月12日 アントニオ・マルガリートは2000年代、ウェルター級のブギーマンとして活躍し、その間に3つの世界タイトルを獲得した。アグレッシブでオールアクション、熱いスタイルと鉄のアゴで知られていた。... プクー
メキシコ 怪物がみた真の怪物/(ヨリボーイ)ルイス・ラモン・カンパス 2025年11月12日 本名よりヨリボーイ・カンパスとして知られる彼は今のボクシング界にはいないタイプの猛烈タフなスラッガーだ。世界初挑戦まで56戦全勝50KO、王者は時のP4Pフェリックス・トリニダードだった。71戦目でようやく世界王者になった苦労人。というよりはリングの陽気なおっさん、怪物だった。 2019年現在、今なお引退しておらず、試... プクー
アメリカ ボクシングの神に愛されたビッグベアの建設家/アベル・サンチェス 2025年11月11日 ゴロフキンとアベル・サンチェスはカネロ戦を最後に決別した。トレーナーと選手の出会いと別れはいつの時代にもあるものだ。ここで手に入らない新しい何かを求めて選手は去っていく。3年ほど前、ケル・ブルックとの試合前の記事なのでゴロフキンの名参謀としてのサンチェスになりますが、個性的で数奇なトレーナー人生といえるだろう。... プクー