天まで届け/ブラック・マジック・マン/トラベール・マジオン(メイジオン)

彼の共感力、成熟度は24歳を超えていた。 オルティスは、この日の夜に25歳になったはずのマジオンにバルガスとの戦いを捧げると語った。 続きを読む

猿の子供/柴田国明

エディは魔法のようなモチベーターで、ビラフロアとの再戦とは違ってとてもいい気分で試合に臨むことができた。この勝利は本当にファンへのプレゼントだった。いつものように祝杯をあげたが、正直なところ、興奮とい… 続きを読む

6オンスのオデッセイ/アキーム・アニフォウォシェ

アニフォウォシェにとって、彼が夢にまで見たタイトルを手にするきっかけとなったオデッセイは、ナイジェリアのラゴスから始まった。 続きを読む

野心は自暴自棄に、期待は諦めに/不倒のコブラ アルフレッド・コティ

野心は自暴自棄に、期待は諦めに変わっていた。 続きを読む

一杯のコーヒー/シュガー・レイ・ロビンソン

ロビンソンに関しては、1000杯のコーヒーでも足りないほどのエピソードがありそうだから、これはほんの一口。 続きを読む

永遠のライバルに恵まれたヒーロー/(ベビーフェイス・アサシン)マルコ・アントニオ・バレラ

大橋秀行はリカルド・ロペスと戦ったから偉大なキャリアに箔がついた。 当時の川島なら勝機はあったかもしれない。 続きを読む

シリアに枯れた涙/タリク・アブドゥル・ハック

タリク・アブドゥル・ハックはコモンウェルスゲームズの表彰式で涙を流し、2人の世界ヘビー級王者と戦った後、ボクシングから去った。 続きを読む

lucky charm(幸運のお守り)/フランキー・ランドール

泣くな、お前はいつだって俺の幸運のお守りなんだから。 キャリアは長くても栄光は一瞬、人生は続く。 続きを読む

賢者の哲学に屈した男/Cincinnati Kid(シンシナティの子供)ティム・オースティン

Cincinnati Kid(シンシナティの子供)ティム・オースティンはかつて、ドンキングの馬小屋の控えめな宝石だった。 続きを読む

スローバック/The Great(偉大な)デボン・アレクサンダーとケビン・カンニガム

ある時期、メイウェザー自身がアレキサンダーを自身の後継者に指名した。メイウェザーは、デボンの世界が崩壊するまで対決の可能性すら示唆した。 ここにも、一寸先は闇のボクシング、人生のドラマがあった。 続きを読む

無冠の帝王の孤独/(ナイトアレキサンダー)アレクサンデル(サーシャ)・バクティン Vol.2

印象に残る試合がたくさんありました。4度目の防衛戦の相手、熟山竜一と彼の地元で戦いました。顎にいいのをもらって初めてダウンしました。ダウンとはこういうものなのかと理解できました。 続きを読む

無冠の帝王の孤独/(ナイトアレキサンダー)アレクサンデル(サーシャ)・バクティン Vol.1

強いということは、孤独であるということ。 続きを読む

不屈のジプシー/ジュリアン・ロルシー

日本での畑山との試合は、本当に特別なものだった。私は日出ずる国でベルトを巻いた最初のフランス人です。畑山は身体能力が高かった。スピードのあるボクサーで、コンビネーションがよく、前に出続ける素晴らしいパ… 続きを読む

パッキャオにもドネアにもなれなかった男/(イーグル・アイ)マルコム・ツニャカオ

人生の筋書きは映画のようにはいかない、あるいは映画よりも複雑だ。 サムライ(日本刀)はボーロ(大型ナイフ)よりもずっと鋭い。 続きを読む

マナグア源流/El Bufalo(バッファロー)/ロセンド・アルバレス

アレクシス・アルゲリョの後継者、ローマン・ゴンザレスの源流には、ロセンド・アルバレスがいた。ニカラグアの世界チャンピオンは少ないが、とびきり強い奴が現れる。 続きを読む

刹那の花火/(hot pepper=唐辛子)李烈雨(イ・ヨルウ)

李烈雨は今、過去の記憶から解放された。栄光であると同時に呪いでもあった「世界チャンピオン」という呪縛から抜け出し、沃川に普通の男として帰ってきた。派手なパレードはないが、故郷に抱かれ安らかに眠れ。 続きを読む

天は二物を与えた/(マーベラス)マービン・ソンソナ

彼にはボクシングの才能がある。それは決して消えやしません。彼の決意は固いのでコンディションさえ整えればいつでも世界挑戦できるとおもいます。 続きを読む

今日の苦痛は明日の栄光/金容江と金相賢

金容江は努力家だった。WBCフライ級王者を陥落し、スーパーフライ級でも負けた。もう終わった選手だとおもわれていた。しかし1年半の歳月を経て、エルビス・アルバレスに勝ってWBAフライ級王座に再び輝いた。 続きを読む